2011年7月に読んだ本。 | 鈴と空のブログ

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読んだ本の紹介を簡単に。
あとは気になる人やニュースなんかについて思ったことを書こうかなと。
たまに真面目なことをかいたりもするかも。

7月の読書メーター
読んだ本の数:23冊
読んだページ数:7689ページ
ナイス数:106ナイス

魔女は甦る 魔女は甦る
『さよなら――』『おやすみ――』とはまた随分印象が違う。そして私は先に読んだそちらの方が好きだった。これが面白くないとまでは言わないけど、とにかく「厭、気持ち悪い」が盛りだくさんで。槇畑が追う事件にしても、その根っこにある過去の出来事にしても、今の事件がこれからもたらす影響にしても。
読了日:07月01日 著者:中山 七里
拒絶空港 拒絶空港
一刻も早く降りたい「コクピット」と降ろせない「地上」、という描かれている状況のわりにハラハラ感・緊迫感がさほど感じられないのは読み方が悪いのか?専門的な話も多いせいか、何だか分かりにくいとうか、ピンと来ないと言うか。最初の数ページで登場人物の2人が嫌いになった(うんざりした)せいで躓いたのも入っていけなかった一因か?
読了日:07月02日 著者:内田 幹樹
天網 TOKAGE2 特殊遊撃捜査隊 天網 TOKAGE2 特殊遊撃捜査隊
前作同様、今回も最後が随分急いだな、という感じ。「トカゲ」の任務を考えればある程度仕方のないことなのかもしれないけど。主犯はともかく、実行犯の気持ちがまるで理解できないな……。こういう犯罪、こういう事件が絶対に起こりえないとは言えないのが現実だろうか。正直なところ、動き出してからしばらくの上野には少々イライラさせられたりも。今後も続くならトカゲ6、7、久良木たちもまた登場して欲しいな。
読了日:07月03日 著者:今野 敏
ダリの繭 (角川文庫―角川ミステリーコンペティション) ダリの繭 (角川文庫―角川ミステリーコンペティション)
なくなった髭の意味、読み終わってから考えるとどこかで見たことある手なんだけど、読んでる間はまるで気づかなかったな。そういう人だという印象はなかった。アリスが小説を書き始めたのにはあんなしんどい理由があったのか。最近のものよりアリスと火村の距離が近いような気がする。
読了日:07月04日 著者:有栖川 有栖
コールドケース (集英社文庫) コールドケース (集英社文庫)
「本格心理ミステリー」は少々ピンと来ないなりにサラッと読んだ。30年前の事件とそのきっかけになった出来事、なんて厭な話だ。消去法的な考え方で途中で分かっちゃう部分もあったんだけど、それでもその細部には驚いた。番組のプロデューサーが嫌いだ。美枝子は『鬼の棲む家』でも読んだのか?記憶が……。
読了日:07月05日 著者:吉村 達也
夜のピクニック 夜のピクニック
全部読み終わっての印象を一言で表わすなら「微笑ましい」だろうか。本人たちにとっては自分の存在に関わる重大な問題だったり、これからを生きていく上でとても大切な問題だったりするんだけど、誰も彼もがみんな素敵で。
読了日:07月07日 著者:恩田 陸
深泥丘奇談・続 (幽ブックス) 深泥丘奇談・続 (幽ブックス)
相も変らずつかみどころのない不気味さ、薄気味悪さ。カニの話は気持ち悪い。「ような気がする」だけで何もかもがはっきりしない心地悪さ。はっきりしちゃったらそれは終わりを意味するってことなんだろうか、とは思うんだけど。
読了日:07月09日 著者:綾辻 行人
朝日のようにさわやかに 朝日のようにさわやかに
アンソロジーなんかで読んだことがあるのがいくつかあったな。ヨハンの話やら、ラジオDJの話やら。ちょっとゾッとしたり、哀しくなったり。正直言うと、ピンと来ないのもあったけど、概ね好き。読んだことがあったとは言え、ヨハンの話と後は「みどりおとこ」の話が好きだった。
読了日:07月10日 著者:恩田 陸
悲しみのダルフール 悲しみのダルフール
19章以降は読むのがしんどい部分もかなりあった。生きたままの人間を燃え盛る家の中に放り込むことも、7歳の子どもをレイプすることも、命からがら逃げ出してきた人をその地へ送り返すことも、とても想像できない話だけど、それがほんの数年前に実際に起きたことなんだな……。
読了日:07月12日 著者:ダミアン・ルイス,ハリマ・バシール
温かな手 温かな手
彼らの場合、「人間離れした」って言っていいんだろうか。タイトルがずっとしっくり来ないと思っていたら、そういうことか。「温かな手」の持ち主は。痴漢の話だとか心中の話だとか、先が読めちゃうものもありながらも読んでる間はわりと面白かった。最後は確かに切ないな。
読了日:07月13日 著者:石持 浅海
ダークゾーン ダークゾーン
ダークゾーンの章はだんだん惹きこまれる力が弱くなってしまったような……。単純に「慣れ」ってことなのかもしれないけど。現実社会の章(断章)の方はそれぞれが塚田とどういう関係なのか、何が起こったのかが気にはなる。ダークゾーンをどう結末付けるのかと思ったんだけど、そういうことにしたんだ……。将棋を知ってればバトル部分をもっと楽しめたんだろうか。
読了日:07月15日 著者:貴志祐介
前科あります。 前科あります。
「涙あり、笑いありで読み応えあるぜ」とのことだったんだけど、残念ながら私はどれも見つけられなかった……。
読了日:07月16日 著者:津流木詞朗
サイコパス サイコパス
前作も凄く面白かったというわけではなかったんだけど、そちらより更にピンと来ないような。「真犯人は?動機は?」というハラハラもないし、エミコが好きだとも思えないしで。このシリーズとの相性はよろしくないらしい。
読了日:07月17日 著者:柴田 哲孝
純棘“Thorn”―R/EVOLUTION 6th Mission 純棘“Thorn”―R/EVOLUTION 6th Mission
これまでとちょっと空気が違ったかな。というか、「革命」の渦が一気に大きくなったというのか。武道家の極論にはとてもついていけない。かと言って、「擁護」という大義名分の下に利用することしか考えていない議員に共感することもできない。和田剛にあれだけの権力を与えた存在も浮かんできて、これからあと4冊でどうまとめるのか気になる。
読了日:07月19日 著者:五條 瑛
カササギたちの四季 カササギたちの四季
今までの道尾さんとちょっと違うだろうか。特にここ数作、個人的にイマイチはまれないものが続いていたから面白かった。私が考えられるのはせいぜい華沙々木レベルだった。私は日暮にはなれないな。人間的にも頭脳的にも。これもシリーズ化しないかな。
読了日:07月21日 著者:道尾秀介
天国と地獄 天国と地獄
証拠捏造・冤罪、死刑、復讐と、テーマはとても重いものなんだけど、そのわりにはサラッと読んじゃう。信忍はとても赤川さん作品らしいキャラクターだと思う。元愛人のアイドルが怖いな。確かに大切な人をあんな形で喪ったことは想像もできないくらいの衝撃だろうけど、だからってあそこまでやれるものだろうか。
読了日:07月22日 著者:赤川 次郎
Rのつく月には気をつけよう Rのつく月には気をつけよう
カキの話は以前にどこかで読んだな。最後の章がどうもピンと来ないんだよな……。「そうだったの?」という驚きは多少あったんだけど、過去の思い出話の部分がどうにも。出てくる肴のあれもこれもが食べたくなってしまった。
読了日:07月23日 著者:石持 浅海
狂血 (R/EVOLUTION (7th Mission)) 狂血 (R/EVOLUTION (7th Mission))
外国人排斥が具体的になり、最初の巻から引っ掻き回して来た人があっさりと殺されたり、ドゥルダも一線を越えてしまったり、南原さんも想像もしなかった動きを見せたり、サーシャや和田剛の動きもあり、と、シリーズも終わりが近くなってますます先が気になる。亮司はその存在自体が色んな人の救いや癒しになってるのかな。エナも櫂もドゥルダもみんな哀しい。
読了日:07月24日 著者:五條 瑛
夜の終焉 上 夜の終焉 上
感想は下巻と併せて。
読了日:07月25日 著者:堂場 瞬一
夜の終焉 下 夜の終焉 下
20年間過去を引きずって抜け出せずにいる被害者遺族と、立ち直った(乗り越えた)はずだったのにそうでなかったことに気づいてしまった加害者の家族。事故にあった少女に関しては想像通りだったけど、遺された家族の20年はとても興味深くて面白かった。真野も料理にこだわるのか。
読了日:07月26日 著者:堂場 瞬一
刑事のはらわた (100周年書き下ろし) 刑事のはらわた (100周年書き下ろし)
正直なところ、物語としての盛り上がりどころがイマイチわからん。面白くなりそうな要素はいくつもあるのに、どれも中途半端な感じと言うか。タイトルの「はらわた」はそういうことか、とは思う。あの人もあれから腐ってくんだな。
読了日:07月28日 著者:首藤 瓜於
ビット・トレーダー ビット・トレーダー
家族の崩壊と再生の物語としては特に言いたいことはない。けど、(ネット株とは無縁の私なりに)ハラハラしながら一気に読めた。ただ、一息に読めたからといって好きかと問われると、「別に……」なんだけど。
読了日:07月30日 著者:樹林 伸
北帰行 北帰行
個人的には「うわぁ……」な厭な結末だった。主な登場人物の中で唯一堅気であるはずの関口の行動がピンと来ないので(特に妹の一件以降)、惹き込まれ過ぎることなくサラッと読んじゃった。関口という人がまるでわからないんだよな……。自分と家族の安全のため、というのが一番だったはずだと思うんだけど。だからこそどうにも最後がな……。
読了日:07月31日 著者:佐々木 譲

読書メーター


7月は「これだ!」というものがなかったかな……。


初めましての方やらお久しぶりな方にも

何冊か手を出してみたんだけど。


そんな中での一番は道尾さんの『カササギ』だろうか。


後はブログの「テーマ」を少々いじりました。

今までは各作家さん毎に設定していたんだけど、

それだと遂に上限100件が目前だったのと、

個人毎にしていると新設・再設定(並べ直し)が面倒で

新しい作家さんになかなか手を出せないということで。

今後は10件記事が溜まったら改めて

個人の名前で「テーマ」に新設する予定。