2011年5月に読んだ本。 | 鈴と空のブログ

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読んだ本の紹介を簡単に。
あとは気になる人やニュースなんかについて思ったことを書こうかなと。
たまに真面目なことをかいたりもするかも。

5月の読書メーター
読んだ本の数:23冊
読んだページ数:7827ページ

断鎖"Escape" 断鎖"Escape"
サーシャ、何者……。亮司は犯罪に手を染めていたり、親への反抗が度を越したりしてはいるんだけど、どうしようもない悪人ではないのがいいんだろうな。読める展開もありはする。あの人が実は、とか。それに絡んで裏切ったり裏切られたりが複雑でしんどかったりも多少する。けど、間違いなく次も読んじゃうな。サーシャの正体だとか彼の言う「革命」も気になるし。
読了日:05月01日 著者:五條 瑛
この国。 (ミステリー・リーグ) この国。 (ミステリー・リーグ)
学校を舞台にした2編は以前に何かのアンソロジーで読んだな。最後は意外な終わり方だったな。私でも「気をつけて!」と思ってしまうような罠にまるで気づかないなんて。「らしくない!」なんて思ってしまった。描かれている世界、出てくる人たちに気持ち悪さもある。カリスマが中途半端なまま終わっちゃったような。
読了日:05月02日 著者:石持 浅海
迎撃せよ 迎撃せよ
安濃の最初の行動に少々引っかかったけど、面白かった。どう考えても異常事態のあの状況で飛び出していく?と思ったんだけど、それが安濃の「子ども」と言われる部分であったり、迷いであったりするのか。憂国ではあったのだろうと思うけど、それを表わす方法・手段を間違えた悲劇。
読了日:05月03日 著者:福田 和代
スリー・アゲーツ―三つの瑪瑙 スリー・アゲーツ―三つの瑪瑙
どうやらまた読む順番を間違えたらしい。「サーシャ」ってあの(『断鎖』の)サーシャなんだろうか。最後は泣きそうになった。正に命を賭けて2つの家族を護ろうとする男の姿と、潰されそうな不安、ようやく見えた希望と安堵、その先にまた哀しい現実を見ることを未だ知らない娘の姿に。
読了日:05月04日 著者:五條 瑛
図書室の海 図書室の海
サヨコ番外編、ピクニックの準備、理瀬番外編。よりもイサオ・オサリヴァンとウエイトレスの話の方が好きだったか。その「好き」の方も含めて、わりとあっさり読んじゃったな。
読了日:05月06日 著者:恩田 陸
まっすぐ進め まっすぐ進め
なかなか好き。展開される推理に感心するとか納得するという楽しみ方よりは、関わる人たちの優しさにホッとする感じか。「ぼくの彼女」が抱えるものも確かに残酷でしんどいけど、置き去りにされた女の子の話がどうにもインパクトが強かった。答え合わせがないからあの後がわからないけど、あの子にとって直幸たちの存在は少しでも救いになったろうか。
読了日:05月07日 著者:石持 浅海
命の遺伝子 命の遺伝子
ダメだな……。書いてあることを追うのが精一杯でちっとも楽しめなかった。遺伝子云々の難しさということを考えても、楽しめない。なんでだろう。
読了日:05月08日 著者:高嶋 哲夫
紫嵐―Violet Storm 紫嵐―Violet Storm
『断鎖』の謎が明かされるどころか、謎はさらに深まるばかり。鳩も前作の亮司と似た感じか。犯罪に手を染めていたりしながらも、人を信じることを完全にやめてはしまえなかったり。
読了日:05月09日 著者:五條 瑛
小樽・カムイの鎮魂歌(レクイエム)―作家六波羅一輝の推理 (中公文庫) 小樽・カムイの鎮魂歌(レクイエム)―作家六波羅一輝の推理 (中公文庫)
ツッコミどころはいくつかありながらも、サラッと読むにはいいと思う。「アイヌ」というテーマも自動筆記も随分あっさりで難しさ・とっつきにくさもないし。ただとんでもなく気分の悪い事件だったけど。一輝ってこんなことしちゃう男だっけ?なんて少し驚いたりもした。
読了日:05月10日 著者:鯨 統一郎
事件で学ぶ著作権 (ユニ知的所有権ブックス) 事件で学ぶ著作権 (ユニ知的所有権ブックス)
ニュースで聞いた憶えのある事件から、まるで知らなかった事件まで。「表現者、著作権実務者、特に編集者」ということだけど、広く一般向けに書かれたものじゃないのかな。少々解りづらいという印象。
読了日:05月12日 著者:豊田きいち
私と悪魔の100の問答 Questions & Answers of Me & Devil in 100 (100周年書き下ろし) 私と悪魔の100の問答 Questions & Answers of Me & Devil in 100 (100周年書き下ろし)
100の質問と100の答えかと思いきや、そのどちらもが会話の中に織り込まれていて、しかも答えがはっきりと出ないものもあって。質問には、これまで考えた(意識した)ことのないようなものもあって面白い。けど、あちこち思考が振り回されて、「で、結局何なの?」なんて。何かのシリーズと繋がってるんだろうか……。
読了日:05月13日 著者:上遠野 浩平
プラチナ・ビーズ プラチナ・ビーズ
「プラチナ・ビーズ」って何のことかと思ったらそういうことか……。暴力やテロという採った手段は間違いだ。そう思うし解ってもいるんだけど、あの「韓国人船員」たちの思いは私の想像力でも十分理解できる。あのサーシャが感情を露にするくらいの地獄が今もこの世界のどこかには(お隣のあの国には)あるんだろうか。冒頭でサーシャに拾われた子どもが『紫嵐』のあの子か。
読了日:05月14日 著者:五條 瑛
上と外 上と外
あまりの聡明さ、逞しさに練とチカが中学生と小学生の兄妹だと言うことはすっかり忘れてしまうけれど、特に後半は面白かった。成人式がどうなるのか、ジャングルからの生還は果たせるのかなどなどハラハラしながら一気に読んだ。おじいちゃんがなんてカッコいい。千鶴子がどうにも好きになれなくて、最後の行動もなんとも……。
読了日:05月16日 著者:恩田 陸
交換殺人には向かない夜 (光文社文庫) 交換殺人には向かない夜 (光文社文庫)
事件の真相は驚いた。ある人(たち)に関することにも。ただ、「全編にちりばめられたギャグ」が少々鬱陶しかったりもする。で、総合して考えると星は3つくらいかな……、という感じ。
読了日:05月18日 著者:東川 篤哉
人柱はミイラと出会う 人柱はミイラと出会う
サラリと読むには面白かった。「厄年」の話は少々引っかかったけど。自身も「人柱」である探偵役、鋭くて明晰で人柄もいいらしいんだけど、何故か魅力的に見えない。そのせいもあってか、あっさり読んで終えちゃった。
読了日:05月19日 著者:石持 浅海
スリーウェイ・ワルツ スリーウェイ・ワルツ
遊ばれてるアナリストってやっぱりあの彼でいいんだろうな。「大形旅客機の墜落」の真相がそんなことであるなら、亡くなった人たちが余りに気の毒すぎる。どんな事件・事故に巻き込まれた犠牲者も同じだけど、それにしてもあんまりだ。涼子という人が何故か遠い。あまりに出来すぎた人だからか。
読了日:05月21日 著者:五條 瑛
ミッドナイトイーグル ミッドナイトイーグル
結構なボリュームだし、読み終わってみれば気になることもある。けど、読んでる間はぐいぐい一気に読んじゃった。あの状況ではあの方法しかなかったんだろうと思う。そう解ってはいる。でも、あの人たちの結末に思わず涙。西崎に憧れるあの彼、何かしらの秘密を抱えてるのかと思ったんだけどそうでもなかったのか。
読了日:05月22日 著者:高嶋 哲夫
ハイ・アラート ハイ・アラート
風船やカラスが爆弾を運ぶ、という入り口は面白そうだと思ったんだけどな……。死者や重傷者がしばらくは出ないとは言え、連続爆破テロ。その割りに特に犯人側と警察側にどうも緊迫感がないような。犯人グループの(ファン以外の)最後も、あれでいいのかな……。色々なことが少しずつ惜しい!という感じだろうか。
読了日:05月23日 著者:福田 和代
告解者 告解者
「更生とは、赦しとは」というテーマだとか過去の事件のきっかけになった出来事の真相だとか、面白いと思う部分もある。その割りに、なかなかてこずった。さくらという人に惹かれなかったせいかな……。特に終盤、さくらの感情が高ぶったり揺れたりするのと反比例して、読みながらどんどん冷めてしまったような。
読了日:05月25日 著者:大門 剛明
三月は深き紅の淵を (Mephisto club) 三月は深き紅の淵を (Mephisto club)
「かつて一度でも、むさぼるように本を読む幸せを味わったことのある人に」ということで期待して読んだんだけど、少なくとも私にとってこの本はその幸せをくれるものではなかった。面白くなかったとは言わないけど……。部分部分は面白いし好きだとも思うんだけど、一つの流れとして、全体として見たときにどうもしっくり来ないというか。
読了日:05月27日 著者:恩田 陸
水の迷宮 (カッパノベルス) 水の迷宮 (カッパノベルス)
「胸を打つ感動」なのかな……。感動的な話にしようとしているのは伝わったけど、私は感動は出来なかった。「いいの、それで?」という何だかスッキリしない感じで。最後の水族館は実現すれば素晴らしいだろうとは思うけど。脅迫者と職員たちの攻防はわりと面白かったんだけど、とにかくあの展開に「感動」というのがしっくり来ない。
読了日:05月29日 著者:石持 浅海
保身 保身
想像以上の腐敗っぷりに読んでいてうんざりして、それが現実には絶対に起こりえないとは言えないのかもとゾッとした。あまりにも簡単に人が死んでいく、さすがにそこまではやらないだろうけれど。話の内容とは関係ないんだけど、会話の部分に「~のだ」がたくさん出てくるのに目が引っかかった。
読了日:05月30日 著者:小杉 健治
カウントダウン カウントダウン
面白くないわけじゃないけど後半随分急いだかな、という印象。あの後(選挙後)も読んでみたいな。それにしても奥さんまで巻き込む相手方のやり口の汚さにげんなり。まぁあれくらいまだ大人しいものなのかもしれないけど。何でタイトル変えたんだろう。
読了日:05月31日 著者:佐々木 譲

読書メーター

『ミッドナイトイーグル』、『プラチナ・ビーズ』

あたりが印象に残ってるか。


『ミッドナイトイーグル』は映画も借りて観たり。

映画の方の第一印象は「随分はしょったな」だったけど。