『告解者』 大門剛明 | 鈴と空のブログ

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たまに真面目なことをかいたりもするかも。

告解者/大門 剛明
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愛した人は無期懲役囚
彼は再び人を殺したのか


ミステリーの新星が渾身の力で描く
罪と罰と赦しをめぐる感動のドラマ

やつらは更生したふりをしているだけだ。
23年前に2人を殺し、無期判決を受けた男・久保島が仮釈放され、
深津さくらの勤める金沢の更生保護施設に入寮してきた。
凶悪事件を起こしたとは思えぬ誠実な更生ぶりに、

次第に心ひかれていくさくら。
市内で殺人事件が発生し、寮生に疑いの目が向けられた。
さくらは真相をつきとめるべく奔走する。
夜の告解室で明かされた「真実」とは――
――――― 帯より


個人的評価 : ★★★☆☆

多少4つ寄りの3つ。


「更生とは、赦しとは」というテーマは興味のあるもの。
加害者、被害者遺族のその後の人生、
幸せになることだとか、怒りという感情との向き合い方とか。


過去の事件を起こすきっかけになった出来事、
そうすることしか考えられなかったある人の苦しみとか
その人やその家族のために秘密を守りぬいた男の気持ちとか
驚いたし衝撃だったし、グッときた。


そういうあたり、面白いと思う部分もある。

その割りに、なかなかてこずった。

思うに、さくらという人に惹かれなかったせいかな……。
彼女の人柄や言動が嫌いなんだとは思わない。
なのに何故か。


特に終盤、さくらの感情が高ぶったり揺れたりするのと反比例して、
読みながらどんどん冷めてしまったような。
久保島への必死の呼びかけや言葉も
表面の方を滑って行っちゃった感じがして。


何が合わなかったんだろうな……。