- ハイ・アラート/福田 和代
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風船がカラスが爆弾を運ぶ!
東京に連続爆破犯、出現
――――― 帯より
宵闇の新宿。
雑踏に色とりどりの風船が浮かび、そして爆発した!
「十二神将」を名乗る爆弾テロリストのそれが東京への宣戦布告だった。
さらに浅草寺、六本木ヒルズ、新丸ビルが標的になる。
「怒れる神々」と称する犯人の「怒り」の矛先とは?
東京が騒然とする中、一人のペルー国家警察テロ対策本部捜査官が
新神戸駅に降り立った……。
――――― 表紙袖より
個人的評価 : ★★★☆☆
設定や入り口は面白そうだと思ったんだけどな……。
街中に浮かぶ風船がいきなり爆発するという最初のシーン、
それだけでまずかなり印象的で惹き込まれたんだけど。
最初からの数件では死者や重傷者は出ないとは言え、
やっていることは連続爆破テロという重大犯罪。
その割りにどうも緊迫感がないというか……。
特に犯人側と警察側に。
犯行声明で「怒り」を表わしはするし、
それぞれ悩みなり不安なり不満なりを抱えてもいるんだけど
そのどれもがイマイチピンともグッとも来ないというか。
まるで理解も出来ない、とまでは言わないんだけど。
警察側も。
ほとんど印象に残らないんだよな……。
新婚なのに家にも帰れないという警視正やら
捜査一課長やら年下の公安やらベテラン刑事やら
色々と出てきた割にどうも印象が薄いまま。
犯人グループの最後も、あれでいいのかな……。
ファンと彼と組んだ1人以外の5人の最後。
山中で先に行った男も最後に行った4人も。
イマイチ好き、面白いと思えない最後。
色々なことが少しずつ惜しい!という感じだろうか。
「面白くない」と言ってしまうのはもったいない気がするので。