『ハイ・アラート』 福田和代 | 鈴と空のブログ

鈴と空のブログ

読んだ本の紹介を簡単に。
あとは気になる人やニュースなんかについて思ったことを書こうかなと。
たまに真面目なことをかいたりもするかも。

ハイ・アラート/福田 和代
¥1,785
Amazon.co.jp


風船がカラスが爆弾を運ぶ!
東京に連続爆破犯、出現

――――― 帯より


宵闇の新宿。
雑踏に色とりどりの風船が浮かび、そして爆発した!
「十二神将」を名乗る爆弾テロリストのそれが東京への宣戦布告だった。
さらに浅草寺、六本木ヒルズ、新丸ビルが標的になる。
「怒れる神々」と称する犯人の「怒り」の矛先とは?
東京が騒然とする中、一人のペルー国家警察テロ対策本部捜査官が

新神戸駅に降り立った……。
――――― 表紙袖より


個人的評価 : ★★★☆☆


設定や入り口は面白そうだと思ったんだけどな……。
街中に浮かぶ風船がいきなり爆発するという最初のシーン、
それだけでまずかなり印象的で惹き込まれたんだけど。


最初からの数件では死者や重傷者は出ないとは言え、
やっていることは連続爆破テロという重大犯罪。
その割りにどうも緊迫感がないというか……。


特に犯人側と警察側に。


犯行声明で「怒り」を表わしはするし、
それぞれ悩みなり不安なり不満なりを抱えてもいるんだけど
そのどれもがイマイチピンともグッとも来ないというか。
まるで理解も出来ない、とまでは言わないんだけど。


警察側も。
ほとんど印象に残らないんだよな……。
新婚なのに家にも帰れないという警視正やら
捜査一課長やら年下の公安やらベテラン刑事やら
色々と出てきた割にどうも印象が薄いまま。


犯人グループの最後も、あれでいいのかな……。
ファンと彼と組んだ1人以外の5人の最後。
山中で先に行った男も最後に行った4人も。
イマイチ好き、面白いと思えない最後。


色々なことが少しずつ惜しい!という感じだろうか。
「面白くない」と言ってしまうのはもったいない気がするので。