『つばさものがたり』 雫井脩介 | 鈴と空のブログ

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読んだ本の紹介を簡単に。
あとは気になる人やニュースなんかについて思ったことを書こうかなと。
たまに真面目なことをかいたりもするかも。

つばさものがたり/雫井 脩介
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もっと我慢せず、自分のために生きればいい。


君川小麦は、26歳のパティシエール。
東京での修行を終え、
ケーキショップを開くため故郷の北伊豆に帰ってきた。
小麦の兄・代二郎と義理の姉・道恵の間には、
叶夢(かなむ)という6歳の息子がいる。
叶夢には、レイモンドという天使の友達がいるらしい。
ケーキショップ開店のため小麦が見つけた店舗物件に対し、
叶夢は「ここ、はやらないよ」
「レイモンドがそう言ってる」と口にし、
小麦、代二郎夫妻を戸惑わせる。
しかし、結果は叶夢の言うとおりに…。
さらに、帰京した小麦には家族にも明かせない秘密があった。
君川家の人々は様々な困難を乗り越えながら、
ケーキショップの再起を目指す。


編集担当者からのおすすめ情報
大ヒット作『犯人に告ぐ』『クローズド・ノート』に続く
新たな代表作誕生!どうしても泣けてしまう、
光あふれる家族小説。
――――― Amazonより


個人的評価 : ★★★★☆


わりとストレートな話だという気がする。


小麦の一生・生き様を描いた話としても
小麦と母親、父親、兄、兄嫁、甥の家族の話としても
甥・叶くんと大人には見えないレイの成長物語としても。
小麦の生き方や考え方に共感できるかどうかは別として。


だから、「まさかそんな!」って派手に驚くことはないし
ある程度予想通りな展開だったりもする。


するんだけど、

雫井さん作品の中では久しぶりに当たりだったような。
ここ最近の数冊、雫井さんとの相性がどうもイマイチ?
なんて思ってたんだけどこれは好きだった。


「分かりやすい、想像通り」なんて言いながらも、
最後を含めて何度か泣いちゃった。


小麦自身よりも周りの人たちが好かったのかな。
家族、師匠、同期、仲間。


お店の名前にもなった天使のケーキ、
食べてみたい(見てみたい)。