- 七人の敵がいる/加納 朋子
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ワーキングマザーのPTA奮闘小説
育児と仕事を何とか両立してきた、ワーキングマザーの陽子。
息子の小学校入学で少しはラクになるかと思いきや、
PTA・学童父母会・地域子供会などに悲鳴を上げる、
想像以上に大変な日々が幕を開けた……。
●入学早々、初の保護者会はPTA役員決めの修羅場に。
空気を読めない陽子は、早速敵を作ってしまう。
ああ、永遠に埋まらぬ専業主婦と兼業主婦の溝…
「女は女の敵である」
●仕事と子育ての両立に不可欠な、義母のサポート。
“孫のためなら”の影に押しやられた本音は不満だらけ!?
「義母義家族は敵である」
●夫は結局、家事も育児も“他人事”。
保護者会も母親の姿ばかり。
働く母親にできて働く父親にできないことなんて、
ないはずなのに…
「当然夫も敵である」
その他、わが子や先生、さらにはPTA会長に戦いを挑む!?
笑いあり、涙あり、
前代未聞の痛快ノンストップ・エンターテインメント!
――――― Amazonより
個人的評価 : ★★★★☆
話は面白かった。
“敵”の言うこと、やることにイライライライラ。
いい年の大人なのに
揃いも揃ってイジメめいたことをするママ仲間だとか、
外でいい顔して(断りきれずに)
引き受けてきた役目を丸投げする夫だとか、
余計な口出しで話をややこしくする義家族
(我が家にもいる)だとか、
変態教師(これが一番嫌だった)だとか……。
でも、それと同じくらい(特に前半)、
陽子にもイライラさせられたりカチンときたりしてしまった。
あからさまに人を見下した態度や物言い、
自分のやることは常に正しいと言わんばかりの振る舞いに。
確かに陽子の言い分が間違いだとは
言い切れないことも多いんだけど、
それにしたってもうちょっと他の言い方出来ないの?と思ったり。
そんな具合に、あっちにもこっちにもイライラしたものの、
面白かったと思ったんだからまぁいいか。
面白かったけど、やっぱり陽子は好きだとは思えない……。