2010年11月に読んだ本。 | 鈴と空のブログ

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読んだ本の紹介を簡単に。
あとは気になる人やニュースなんかについて思ったことを書こうかなと。
たまに真面目なことをかいたりもするかも。

11月の読書メーター
読んだ本の数:23冊
読んだページ数:7859ページ

焔―The Flame 焔―The Flame
初めましての堂場さん。今作を充分楽しむには、私は野球に関して無知すぎたかな……。ドキドキやハラハラなんかがまるでないとは言わないけど、割とサラッと読んじゃった。
読了日:11月02日 著者:堂場 瞬一
まひるの月を追いかけて まひるの月を追いかけて
思い浮かんだのは「私なら耐えられない」。微妙で複雑な3人の関係も、ややこしい旅も、最後のシーン(展開)も。「最後のシーン」で描かれる相手も、驚きはさほどないんだけどなんだかモヤッとしてしまうというか。
読了日:11月04日 著者:恩田 陸
風をつかまえて 風をつかまえて
「さすがに無茶じゃ……」って思ったりもするし、読めちゃう展開だったりもする。けど、そのベタさがわりと心地いいというか何というか。主人公にもたまにカチンときたりイラついたりしてしまいながらも、つい応援してしまう感じ。最初の意味深な絵の件は「ん?」。
読了日:11月06日 著者:高嶋 哲夫
麦の海に沈む果実 (メフィスト・クラブ) 麦の海に沈む果実 (メフィスト・クラブ)
風景だけ切り取れば「美しい」はずなのに、漂う空気は「美しい」とは程遠い。なのに、好き。間違えて先に読んじゃった『黄昏の百合の骨』より随分好き。理瀬ってこんなキャラクターだっけ……、と思いながら読んでいて、最後に一応納得。
読了日:11月07日 著者:恩田 陸
バッド・トラップ バッド・トラップ
一言で言ってしまうと、「楽しくなかった」だろうか……。人も展開も背景も。こと背景に関してはもっと面白くなってもよさそうな気がしてしまう。
読了日:11月09日 著者:堂場 瞬一
漂流トラック (新潮書下ろしエンターテインメント) 漂流トラック (新潮書下ろしエンターテインメント)
分かりづらかった……。文字・文章を追うのに精一杯で楽しむ・感じる・味わうまで届かないまま終わってしまった。何とか最後まで読みきった、そういう感じ。
読了日:11月11日 著者:安東 能明
悪魔は天使の胸の中に 悪魔は天使の胸の中に
ものすごくサラッとあっさり読んじゃったな。読んでる間はわりと面白く一気に読んじゃうんだけど、後々語りたいことはさほどないかも。頭の中の「声」の正体も読者には途中であっさり分かっちゃうし。
読了日:11月12日 著者:柴田 哲孝
凍花 凍花
何だかもうぐったり……。自分の中に長女と似た部分を感じるから、余計に疲れてしまったんだろうか。妹を殺してしまった長女も、ものすごい衝撃と怒りの挙句殺されてしまった次女も哀しい。独り残された三女にはあまり共感も同情も……。最後の言葉も何だか白々しく聞こえてしまって。それは私の人間性の問題だろうか。
読了日:11月13日 著者:斉木 香津
超・殺人事件―推理作家の苦悩 (新潮エンターテインメント倶楽部SS) 超・殺人事件―推理作家の苦悩 (新潮エンターテインメント倶楽部SS)
最初は「これはやり過ぎでしょ、アホやなぁ」と暢気に笑いながら読んでた。だんだん棘や毒が効いてきて、最後まで読むと、読者として反省を促されてるような気になってきた。
読了日:11月15日 著者:東野 圭吾
箱の中の天国と地獄 (講談社ノベルス) 箱の中の天国と地獄 (講談社ノベルス)
「説明」とか「解決」なんてものを求めないことが矢野龍王作品を楽しむ秘訣なのか?と矢野さん3冊目にして思う。「彼女らの脱落は無いんだろうな」と思いながらも、あまりにも呆気なく脱落していく人たちにハラハラしながら読みはする。ただ、やっぱり最後に「これで終わりか!?」と思ってしまうので。
読了日:11月16日 著者:矢野 龍王
メルトダウン メルトダウン
タイトルから想像(期待、か?)した話とは随分違ったけど、わりと面白かった。一人の科学者の人生と一人の大統領補佐官の死、からどんどん話が大きくなっていくし、思いがけずの銃撃戦があったりで、付いていくのに疲れてしまった感も少し。黒幕の正体にそんなに驚きはないんだけど、その引き際の悪さ・見苦しさにはうんざり。補佐官の娘に泣かされた。
読了日:11月17日 著者:高嶋 哲夫
ミステリ魂。校歌斉唱! メフィスト学園 (講談社ノベルス) ミステリ魂。校歌斉唱! メフィスト学園 (講談社ノベルス)
前3編と後2編で随分雰囲気が違ったな。好きだったのは前の(普段から読んでる浦賀さん・矢野さん以外の)3編。浦賀さんのはラストはともかく、前半からずっと続く性欲の部分がちっとも楽しくも面白くもない。矢野さんのは簡単に分ってしまう答えがそのまま正解だということもあってイマイチ盛り上がらないまま。
読了日:11月18日 著者:
ダンサー ダンサー
ジャック……。読みながらそんな(嫌な)予感はしてたし、それが今作の中心でないことも分ってはいるけど、やっぱりあんなのはいやだ……。「命に対する責任」の話だろうな。そういう点であの人の言動はいちいち不愉快。
読了日:11月19日 著者:柴田 哲孝
最後の証人 最後の証人
復讐の方法に関しては、隠そうとしているんだけどわりとありがちな感じ。なんだけど、それがマイナスにならないくらいには面白かった。壮絶な覚悟でなされた復讐があまりにも辛い。正しく裁かれ、正しく救われるべきだ。
読了日:11月20日 著者:柚月 裕子
アドニスの帰還 アドニスの帰還
先日読んだ『漂流トラック』同様、やっぱり分りにくいんだよな……。相性の問題だろうか。“ジト”の正体はともかく、ブラジルの裏側(闇)の部分だとか、興味深いこともあるだけにどうにも残念なような……。
読了日:11月21日 著者:安東 能明
原島弁護士の愛と悲しみ 原島弁護士の愛と悲しみ
短編集だったのか。それぞれ面白かったんだけど、「小説を読んでる」という気がしなかった感もある。テーマがテーマだしある程度仕方ないんだろうなと思う反面、あまりに硬すぎるんじゃないか、なんて。
読了日:11月22日 著者:小杉 健治
多重人格裁判 多重人格裁判
偶然にも原島弁護士が続いたな。何でこのタイトルにしたんだろう。タイトルに惹かれて読んだのも事実なんだけど、タイトルが語ってしまっているので原島弁護士が核心を突かないのもモヤモヤというか。面白くないとは言わないけど期待しすぎたかな。
読了日:11月23日 著者:小杉 健治
Anniversary50 (アニバーサリーごじゅう) (カッパ・ノベルス) Anniversary50 (アニバーサリーごじゅう) (カッパ・ノベルス)
なんて豪華な面々。横山さんのや道尾さんのは他で読んだことあり。「そういうことか!」という驚きはどれもそんなにないんだけど、好きだ。設定だけでどうしても苦手意識を感じてしまうものもあったんだけど、それもわりと苦なく読めちゃった。有栖川さんのとか島田さんのが特に好きかな。
読了日:11月24日 著者:綾辻 行人,有栖川 有栖,大沢 在昌,島田 荘司,田中 芳樹,道尾 秀介,宮部 みゆき,森村 誠一,横山 秀夫
きのうの世界 きのうの世界
塔と水路の町、ある男の突然の失踪、特別な能力、凶器も犯人もみつからない殺人事件、新たな死、神様……などなど色々と盛り上げるだけ盛り上げて、最後に梯子を外された感じとでも言おうか。「ん?」なまま終わってしまった……。「あなた」のパートがなんとなく読みにくくてペースが乱れる。
読了日:11月25日 著者:恩田 陸
蒲公英草紙 常野物語 (常野物語) 蒲公英草紙 常野物語 (常野物語)
最後の父親の姿に泣かされた。自己犠牲を無条件に美化するつもりはないけど、彼女は立派に生きたんだな。そんな悲しみが描かれていたり、他にも人の命が絡む重いものを抱えた人がいたりするのに、雰囲気が柔らかい。好き。
読了日:11月26日 著者:恩田 陸
神の領域 神の領域
あれだけ何かにつけて「神」と崇められると、その先に「どうせ」と失墜を予想してしまうよな……。過去の恩人との対決、というのは面白い(好き)だけど。美希にどうにもイラついてしまう。
読了日:11月28日 著者:堂場 瞬一
こめぐら (倉知淳作品集) こめぐら (倉知淳作品集)
久しぶりの猫丸先輩、やっぱり好きだな。猫丸先輩の言動にいちいちにんまりしてしまったり。他のも脱力系な感じというかゆるい感じで好き。「偏在」は少々雰囲気が違うか。それはそれで好きだけど。
読了日:11月29日 著者:倉知 淳
モップガール モップガール
続編があるのか?読んでる間はそれなりに楽しく読んだんだけど、感想として語りたいことはそんなにないかな……。インディゴと同様、桃子を筆頭にキャラクターで読む感じか。
読了日:11月30日 著者:加藤 実秋

読書メーター

11月はあまり読めなかったな……。


喘息、火傷、発熱、腰痛、喘息と

一月ずっと何かしらの体調不良を抱えてたせいか。

来月はたくさん読めますように。

年末は忙しいだろうか……。