2010年12月に読んだ本。 | 鈴と空のブログ

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読んだ本の紹介を簡単に。
あとは気になる人やニュースなんかについて思ったことを書こうかなと。
たまに真面目なことをかいたりもするかも。

12月の読書メーター
読んだ本の数:39冊
読んだページ数:11079ページ

京都・陰陽師の殺人―作家六波羅一輝の推理 (中公文庫) 京都・陰陽師の殺人―作家六波羅一輝の推理 (中公文庫)
シリーズ第3弾で一番素直に楽しめたような。「自動筆記」も気にならなかったし。真犯人が誰かとか動機は何だというミステリ的な部分より、人間関係の方が面白かったかな。
読了日:12月01日 著者:鯨 統一郎
あげくの果て あげくの果て
面白かった。けど、暗い厭な気分になるな……。特に『あげくの果て』は。とんでもない話なんだけど“荒唐無稽”じゃすまないような気もして。曽根さん、3冊目だけど、今までに読んだ2冊とはちょっと雰囲気が違ったか。こちらの方が随分好きだ。
読了日:12月02日 著者:曽根 圭介
ポセイドンの涙 ポセイドンの涙
なかなか話がつかめなくて手こずった。「先(展開)が読めない!」ってことじゃなくて、単純に話の筋が見えないという感じだろうか。色んな過去や企みを持たせた色んな立場の人が多すぎるせいもあるのかな……。
読了日:12月03日 著者:安東 能明
月と蟹 月と蟹
何だか背中がゾワゾワする感じ。2人の小学生男子がどうも気持ち悪いというか、ゾワゾワ。感想として何をどう言えばいいのか少々悩む。
読了日:12月05日 著者:道尾 秀介
破弾 破弾
ダメだった……。3日読んだけど85ページしか進めなかったので断念。
読了日:12月07日 著者:堂場 瞬一
奪還 (100周年書き下ろし) 奪還 (100周年書き下ろし)
最後まで読んでみて、結局納得できない感じだろうか。大きな風呂敷を広げて、最後に畳むのを止めちゃった?なんて言ったら失礼だろうか。「ん?これで終わり?」って。かっこいいヒーローのはずなんだけど、あまりかっこよく思えないのはなぜだ。
読了日:12月08日 著者:麻生 幾
評決 評決
「裁く側、裁かれる側」ってどうせ……、と思っていたら想像通りで少々がっかりもしたんだけど、その驚きが今回の中心ではないのでまぁいいか。どちらの母親もあまりにもしんどいな。一番最後、自分ならどちらにするだろう。
読了日:12月09日 著者:深谷 忠記
スピカ―原発占拠 スピカ―原発占拠
とんでもない事態に、引き込まれて一気に読んだ。それまでの出来事のわりに、最後呆気なかった気も少々。自分や目の前の仲間の命と日本(世界)の未来を天秤にかけなきゃならない状況なんて……。
読了日:12月10日 著者:高嶋 哲夫
現代語裏辞典 現代語裏辞典
毎日少しずつ読んだ。毒にクスッとしたり、「ほぉ、なるほど」と思ったり。実はピンとこないのも結構あった。けど、なかなか面白かった。
読了日:12月11日 著者:筒井 康隆
なぎなた (倉知淳作品集) なぎなた (倉知淳作品集)
『こめぐら』よりも重めな印象か。あちらと雰囲気は少々違うけど、こちらも好き。眠り猫の話は嫌いじゃないけどダメだ、涙。死神警部のシリーズ化も楽しみだ。ただ、あの作者注がどうにも分からなかった……。
読了日:12月12日 著者:倉知 淳
早春の化石 早春の化石
どうにも好きになれない。神山も桂子も。神山がイマイチなのは前回から引き続きなんだけど、今回の依頼人・桂子が本当に分からない、好きになれない。意味ありげな入り口にはとても興味を惹かれたんだけどな。
読了日:12月13日 著者:柴田 哲孝
鬼子母神 鬼子母神
これが書かれた当時はあの症例が今ほど認知されていなかったんだろうか。それが途中で想像できてしまうので少々もどかしくもあり。でも今までに読んだ安東さんの中では一番好みかもしれない。
読了日:12月14日 著者:安東 能明
陰の季節 陰の季節
横山さんの警察物、ということでかなり期待値が上がっていたのは確か。そのせいか、期待していたほどのインパクトはなかったか……。面白かったんだけど、何だか苦い感じ。
読了日:12月15日 著者:横山 秀夫
家族 家族
間違いなく『家族』だな……。あの人たちの考えたこと、したことが正しかったか、善かったかは素直に頷きかねる部分もあるけれど、間違いなく『家族』の話だ。検事の態度や弁護士の心の声にカチンときたり、実際にここまでのはみ出しはなかなか許されないんじゃないかと思ったりしながらも、なかなか面白かった。
読了日:12月16日 著者:小杉 健治
ファイアー・フライ ファイアー・フライ
確かに単なるストックホルム症候群の話ではないか。それをきっかけに、という感じ。最後が何だかざわつく。それぞれ自分の道を見つけて、ということかと思うんだけど何だかザワザワ。
読了日:12月17日 著者:高嶋 哲夫
七人の敵がいる 七人の敵がいる
いい年してつるんで仲間はずれなんてするママ仲間、外でいい顔して引き受けてきた役目を丸投げする夫、余計な口出しで話をややこしくする義家族に変態教師などなど、“敵”にイライラしながら読んだ。ただ、同じくらい陽子にもカチン。あからさまに人を見下す態度や物言いに。話は面白かったし、頑張り屋で立派だとも思うんだけど、陽子はやっぱり好きになれない。
読了日:12月18日 著者:加納 朋子
禁じられた楽園 禁じられた楽園
じっとりした不気味さだろうか。出てくる人も物も、全体的に湿った感じの不気味さが満載。最後は少々「ん?」な感じもあったけど。
読了日:12月19日 著者:恩田 陸
蒼の悔恨 蒼の悔恨
面白いかどうか、なんてことよりも一番印象に残るのは「ムズムズ」。真崎というキャラクターを際立たせるためなんだろうけど、どうにも無駄な装飾が多い気がして、それに背中がムズムズ。連続殺人鬼が霞んじゃったような気さえ。
読了日:12月20日 著者:堂場 瞬一
いつかあなたは森に眠る いつかあなたは森に眠る
テーマは「愛」なんだろうか……。随分歪なものだと思うけれど。何にせよ、私の好みではなかった。というか、ピンとこないまま終わってしまった。入り口から分からないこと、気になることが多すぎて。
読了日:12月21日 著者:大石 圭
灰色の虹 灰色の虹
復讐犯を追う山名の心情や葛藤にかなり共感しながら読んだ。途中の段階の「誰も悪くない」の件以外。殺されてもいい人間がいるという考えだとか復讐だとかを肯定するつもりはないけれど、現行犯で捕まるまでの間、どんな気持ちでいたのかと思うとあまりにしんどい。現実の社会でも警察や検察の暴走が明るみになったこともあって怖い。
読了日:12月22日 著者:貫井 徳郎
絆 (双葉文庫―日本推理作家協会賞受賞作全集) 絆 (双葉文庫―日本推理作家協会賞受賞作全集)
殺人犯として裁かれ、たった一人の我が子に「父親を母親に殺された」という重荷を背負わせても守りたかった秘密……。あの人物が鍵らしいということは早々に分かるし、そうなると話の展開もその「秘密」も想像できてしまうんだけど、それでも一気に読んだ。「絆」のためにしたこと、しなかったこと。真に被告のためを思うならば、それを隠すべきか明かすべきか。面白かった。
読了日:12月23日 著者:小杉 健治
ブラザー・サン シスター・ムーン ブラザー・サン シスター・ムーン
好きか嫌いか、だと「好き」。特に派手な、劇的なことが起こるわけでもない過去の回想に流れる空気は心地よくて。ただ、「面白かったか」となるとまた少々話は違うのか。
読了日:12月24日 著者:恩田 陸
俺俺 俺俺
書いていて頭が痛くなったり気持ち悪くなったりしなかったんだろうか。私は読んでて少々気持ち悪くなったんだけど。グロテスクだとかいうことではなくて単純に頭の中がぐちゃぐちゃになっちゃって。「面白い」に到達する前にぐったり。
読了日:12月25日 著者:星野 智幸
キッド キッド
つっこみどころはたくさんある。そもそものきっかけである死体遺棄からして。けど、二転三転するうちにいつの間にかその「つっこみどころ」がだんだん気にならなくなってくる。麒一がだんだん好きになる。身近に付き合いたいタイプではないけど。面白かった。
読了日:12月26日 著者:木内 一裕
青の懺悔 青の懺悔
誘拐事件の真相、犯人は想像できちゃうし動機も一言で言ってしまうなら「イマイチ」。真崎の“装飾過剰”も前作よりは多少ましだったか。ということで、全体的な印象としても前作より薄いか……。
読了日:12月27日 著者:堂場 瞬一
真犯人!! 1 (ヤングキングコミックス) 真犯人!! 1 (ヤングキングコミックス)
読了日:12月28日 著者:門尾 勇治
真犯人!! 2 (ヤングキングコミックス) 真犯人!! 2 (ヤングキングコミックス)
読了日:12月28日 著者:門尾 勇治
真犯人!! 3 (ヤングキングコミックス) 真犯人!! 3 (ヤングキングコミックス)
読了日:12月28日 著者:門尾 勇治
ジキルとハイドと裁判員 1 (ビッグコミックス) ジキルとハイドと裁判員 1 (ビッグコミックス)
読了日:12月28日 著者:森田 崇,北原 雅紀
ジキルとハイドと裁判員 2 (ビッグコミックス) ジキルとハイドと裁判員 2 (ビッグコミックス)
読了日:12月28日 著者:森田 崇,北原 雅紀
ジキルとハイドと裁判員 3 (ビッグコミックス) ジキルとハイドと裁判員 3 (ビッグコミックス)
読了日:12月28日 著者:森田 崇,北原雅紀
ジキルとハイドと裁判員 4 ほどほど (ビッグコミックス) ジキルとハイドと裁判員 4 ほどほど (ビッグコミックス)
読了日:12月28日 著者:森田 崇,北原 雅紀
裁判員の女神 1 (マンサンコミックス) 裁判員の女神 1 (マンサンコミックス)
読了日:12月28日 著者:毛利 甚八
裁判員の女神 2 (マンサンコミックス) 裁判員の女神 2 (マンサンコミックス)
読了日:12月28日 著者:毛利 甚八
裁判員の女神 3 (マンサンコミックス) 裁判員の女神 3 (マンサンコミックス)
読了日:12月28日 著者:毛利 甚八
裁判員の女神 4 (マンサンコミックス) 裁判員の女神 4 (マンサンコミックス)
読了日:12月28日 著者:毛利 甚八
裁判員の女神 5 (マンサンコミックス) 裁判員の女神 5 (マンサンコミックス)
読了日:12月28日 著者:毛利 甚八
殺人法廷 (双葉文庫) 殺人法廷 (双葉文庫)
これはどうも好みではなかったようで……。美緒の生き方・考え方は(ついでに夏見もイマイチ)、私には理解できなくて。理解できなくても、物語としては楽しめる場合もあるんだけど、今回はそうでもなくて。とにかく楽しくなかった……。
読了日:12月29日 著者:小杉 健治
レンタルチャイルド―神に弄ばれる貧しき子供たち レンタルチャイルド―神に弄ばれる貧しき子供たち
ある程度は覚悟して読んだ。けど、想像以上にしんどかった……。身体を傷つける・暴力・死者の尊厳を踏みにじる、などなどやっていることだけみればとても赦されないことに思える。だけど、そうすることで辛うじて自分の身を護っているという部分もあるわけで。さらには、そこまでしてもああいう生活が精一杯だという現実。
読了日:12月31日 著者:石井 光太

読書メーター

コミック以外で27冊。


季節やイベントごとはあまり気にせずに読んでるけど

それにしても『レンタルチャイルド』は

1年の最後に読むにはヘビーすぎたか……。