- イントゥルーダー/高嶋 哲夫
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サントリーミステリー大賞受賞作
読者賞ダブル受賞
一度も生きて会うことのなかった父子の絆を描く叙情、
最先端のコンピュータ犯罪がみごとに融合する傑作。
全選考委員激賞!超大型新人登場。
選考委員評
北方謙三氏
無から次第に大きくなっていく主人公の父性に、
小説的な深さがあった。
北村薫氏
凡庸な紋切り型に堕しかねない要素を、見事に物語として
仕立て上げていく手腕こそ、非凡といっていいだろう。
林真理子氏
物語としての緻密さ、大胆さ、
人間としての魅力とすべてが揃っている。
藤原伊織氏
一級品と評価していい受賞作を得たと思う。
浅田次郎氏
他の二作と比べて格上の感があった。
――――― 帯より
個人的評価 : ★★★★☆
今まで存在すら知らなかった実子が突然大変なことに、
というのは一つ前に読んだ『アフガンの風』と同じだな。
細かいことは色々違うけど、突然知った我が子のために
父親が命がけで立ち向かうという大枠は一緒。
コンピューターの知識に乏しいからピンと来ない、
ということもあるかもしれないけど
「そんなことできるの!?」と驚いてしまったりもした。
あの人やあの彼女の裏切りはそんなに驚きじゃないし、
凄絶な過去を背負わされたわりに中途半端じゃ?
なんて思ってしまう登場人物もいる。
まさかのあの最後はあまりじゃないか……、
ここであの刑事たちの出番じゃないの!?、
なんて思ったりもした。
などなど気になることもあるけど、
一気に読んじゃった。