『症例A』 多島斗志之 | 鈴と空のブログ

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たまに真面目なことをかいたりもするかも。

症例A (角川文庫)/多島 斗志之
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亜左美・17歳 榊・精神科医 広瀬・女性臨床心理士
三つの視点が交わる果てに、光は見いだせるのか?
かつてない繊細さで描きだす、魂たちのささやき
7年の歳月をかけて到達した最高地点。


わたしを解く鍵は…、あなた。


絶賛の声
北上次郎氏(批評家)
「ディテールがとにかく圧巻だ。
 多島斗志之がこういう小説を書くとは!
 これは嬉しい驚きである」(「本の雑誌」11月号)


香山リカ氏(精神科医)
「精神科医の倫理とは、正義と以上の境界とは―――?
 この作品の登場以降、“こころの問題”を
 興味本位で書くことは許されない」
――――― 2000年版 帯より

個人的評価 : ★★★★☆


「面白かった!」と言い切るには少々ためらう。

だけど、3つというのは何となくしっくり来ない。

という微妙な4つ。


多島さんに興味を持って読み始めたきっかけの1冊。

ってことで期待値があがりすぎてたのかな…。

ちょっと拍子抜けした感がある。


終わり方にはびっくり。

え、本当にここで終わり!?なんて。


亜左美・榊・広瀬の精神医療を描いた部分と

古い手紙に端を発する博物館を描いた部分。

これ、博物館の方は必要だったんだろうか…。

もっとお互いの話が繋がってくるもんだと思ってたんだけど。


榊の姿勢は医師として立派なはずなんだけど

さほど魅力的に思えなかったのは何故だろう。