『臨床真理』 柚月裕子 | 鈴と空のブログ

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臨床真理 (このミス大賞受賞作)/柚月 裕子
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臨床心理士の佐久間美帆は、勤務先の医療機関で
藤木司という二十歳の青年を担当することになる。
司は、同じ福祉施設で暮らしていた少女の自殺を
受け入れることができず、美帆に心を開こうとしなかった。
それでも根気強く向き合おうとする美帆に、司はある告白をする。
少女の死は他殺だというのだ。
その根拠は、彼が持っている特殊な能力によるらしい。
美帆はその主張を信じることが出来なかったが、
司の治療のためにも、調査をしてみようと決意する。
美帆は、かつての同級生で
現在は警察官である栗原久志の協力をえて、
福祉施設で何が起こっていたのかを探り始める。
しかし、調査が進むにつれ、おぞましい出来事が明らかになる。
――――― 表紙袖より


個人的評価 : ★★★★☆


大賞受賞作ということで期待しすぎたか、
正直ちょっと拍子抜け感もある。


「おぞましい出来事」なんて
前もって聞いていたせいもあるかもしれないけど
それが何なのかは比較的早い段階で想像できちゃうし
実際解ってくる事実もその想像通り。
彩を苦しめた人物に関してもそんなに驚きはない。


他にも共感覚に関してだとか、
犯人と美帆の対決シーンだとか、
物足りなさやらつっこみどころは結構ある。


特に個人的に一番がっかりしたのは
最後の対決シーンで犯人の名前が間違ってたところ。
ぐんぐん読めそうなところなのに、
そこで「ん?」って止まっちゃって。


こんな風にマイナスな印象ばかり書いたけど、
つまらなかったといってしまうのはちょっと違う。


つっこみどころはあると思うものの、
それでも一気に読んじゃったし。


要は期待値が高すぎたのか。
「あー、なんか惜しい!」って感じか。