- 漆黒の王子/初野 晴
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砂の城の哀れな王に告ぐ。
私の名はガネーシャ。
王の側近と騎士達の命を握る者。
要求はひとつ。
彼ら全員の睡眠を私に差し出すこと
眠ったまま死に至る奇妙な連続殺人事件。
ふたつの世界で謎が交錯する超本格ミステリ。
歓楽街の下にあるという暗渠(石造りの下水道跡)。
そこには、<王子><時計師><ブラシ職人>
<楽器職人><画家><墓掘り><坑夫>と
中世オランダの職業名を持つ七人の浮浪者が住み着いていた。
ある日、怪我をした<わたし>は<王子>に助けられ、
彼らの世界へと連れて来られたが―――。
第二十二回横溝正史ミステリ大賞受賞第一作
――――― 帯より
<王子>には贖罪がある。
<時計師>は十二時間おきに目印の燭台に火をつける。
<ブラシ職人>は掃除をする。
<画家>は目印の絵を描く。
<楽器職人>は三本指の奏者。
<墓掘り>には守るものがある。
そして<坑夫>は……。
暗渠の中で暮らす七人の浮浪者たち。
街の浮浪者の仲間に入れてもらえない彼らは、
中世オランダで実在した職業名にそった仕事を<王子>に与えられ、
街の下にあるという暗渠で過ごしていた―――。
――――― 表紙袖より
個人的評価 : ★★★☆☆
全部が全部、スッキリなわけじゃなくて
不思議だったり謎が残る部分があって
それがなんとなくモヤモヤしたりもするんだけど
そのモヤモヤも嫌な感じではない。
けど、物語の余韻として残る心地いいモヤモヤかとなると
それも「?」な感じがするという、不思議な話だった。
タイトルからも愉快な内容じゃないだろうとは思ってたけど
想像してた以上に悲劇が満載。
プロローグからかなりヘビーな内容でびっくり。
と、ここまでは夕方に書いていて
残りは夜書き足すつもりだったんだけど、
個人的なことで精神的にかなり荒れてるので
今日はやめときます。
大した感想も書いていないのは完全に個人的な問題です。
この本がつまらないわけではありません。