『失踪症候群』 貫井徳郎 | 鈴と空のブログ

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たまに真面目なことをかいたりもするかも。

失踪症候群 (双葉文庫)/貫井 徳郎
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「真梨子が緊急入院したのよ、自殺未遂かもしれないって…」
原田は呼んでも一向に応えない娘に強く語りかけた。
何でこんなことを…。
ミステリファン待望の長篇・第3作。
――――― 「MARC」データベースより


個人的評価 : ★★★★☆

5つ寄りの4つ。


先に読んじゃった『誘拐症候群』よりも好きだった。
昨日読んだのがしんどかったせいもあるのか、テンポよく読めたし。


『失踪症候群』というタイトルだけど、
“失踪”そのものが軸の話ではない。


最初にそれぞれのメンバーに絡んできた男たちが
その後の事件に絡んできたりするのかと思ったんだけど、
あれは単にメンバーのキャラクター紹介的なものだったのか。


最後は温かくていい終わり方。
「大好き」とまで言えるほどグッと来るわけじゃないんだけど、
温かくていい。


環・原田・倉持・武藤というキャラクター、
それぞれ(今作では特に原田)魅力的ではある。
けどもっともっと魅力的になりそうな感じもする。