『赤の謎』 | 鈴と空のブログ

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読んだ本の紹介を簡単に。
あとは気になる人やニュースなんかについて思ったことを書こうかなと。
たまに真面目なことをかいたりもするかも。

乱歩賞作家 赤の謎/長坂 秀佳
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長坂秀佳 『「密室」作ります』
“喪服婦人”からメールで届いたキイワード。
「密室」でそのキイワードどおりの事件が……。


真保裕一 『黒部の羆』
冬型の気圧配置が強まっていた。
山の事故―――25年前の馬鹿な男の姿が胸をよぎった。


川田弥一郎 『ライフ・サポート』
末期癌患者の最後の願いは「娘探し」―――
同行したプライベイト・ドクターは命を救えるのか?


新野剛志 『家路』
師走の街で通り魔に刺された男は、
被害者ではなく加害者だったのか。


高野和明 『二つの銃口』
迷い込んだ大量殺戮者と、巻き込まれた青年。
極限の恐怖と、精神の深淵を描く緊迫スリラー。
――――― 帯より


個人的評価 : ★★★★★


これも面白かった。
今回のは5編全部、一気に読めちゃう。


読む前に一番期待してたのは高野さん。
他の方のはちゃんと読んだことなかったので。


高野さんのももちろん面白かったんだけど、
「精神の深淵を描く」にはちょっと短いかも。
“深淵”というにはちょっと軽い感じがしちゃって。
この事件だと長編よりはこれくらいの方が
妥当な長さだという気もするけど。


真保さんのは知らないことが多くて映像が浮かばない。
それでも「おぉ!」と思ったり面白く読めるのはすごい。


“一番好き”となると新野さんのだろうか。
悩むところだけど。
話自体は面白かったんだけど、
刺された男の(婚約者に指摘された)キャラクターがどうも嫌い。
自分のイヤな部分が重なって見えるから嫌いなのかも。