『落葉同盟』 赤川次郎 | 鈴と空のブログ

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読んだ本の紹介を簡単に。
あとは気になる人やニュースなんかについて思ったことを書こうかなと。
たまに真面目なことをかいたりもするかも。

落葉同盟 (カドカワ・エンタテインメント)/赤川 次郎
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松橋泉は48歳の女性ジャーナリスト。
国会議員のスキャンダルを追っていたところ、
身に覚えのない「殺人容疑」で逮捕されてしまった。
泉が逮捕されたことを知り、高校時代に
泉のクラスメートだった男たち4人が集まった。
4人とも今は冴えない中年で、会社でも家庭でも
邪魔にされている「濡れ落葉」たち。
しかし、かつての憧れの同級生・泉を助け、
彼女の無実を証明するために「落葉同盟」を結成した!
誰でも、誰かの役に立つことができる―――。
ユーモアの中にもあたたかなメッセージが伝わる、
大人たちへの応援歌。
――――― 裏表紙より


個人的評価 : ★★★★☆

5つ寄りの4つ。


「都合よすぎじゃ?」などツッコミどころはある。
各登場人物の言動にはベタさも感じる。
泉が捕えられた殺人事件の真相に関しても
そんなに意外なものじゃない。


けど、全体の雰囲気なんかがすごく好き。


4人で立ち上げた「落葉同盟」内にも色々あって
裏切る者が出てきたり、参加者が増えたり。
それもベタやツッコミどころではあるんだけど。
特に裏切り者の展開が赤川さんっぽいと思う。


最後にあの彼女を死なせなくても。
それがちょっと残念。
どうしても死ななきゃならない理由がわからないので。


壊れてしまった人間もいるし、
殺された(しかもほんとにくだらない理由で)人もいるけど
全体としてはすべて上手く片付いてハッピーエンド、
って終わり方でも良かったんじゃないか。


「(あなたへの)恋心に苦しまなくてすむから、これでよかった」って、
私はイマイチ納得できないんだけど。
「自分のせいで彼女が死んでしまった」と苦しむ人を
慰める・励ます言葉としては有効なのか?