- 名探偵の呪縛 (講談社文庫)/東野 圭吾
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図書館を訪れた「私」は、いつの間にか別世界に迷い込み、
探偵天下一になっていた。
次々起こる怪事件。
だが何かがおかしい。
じつはそこは、「本格推理」という概念の存在しない街だったのだ。
この街を作った者の正体は?
そして街にかけられた呪いとは何なのか。
『名探偵の掟』の主人公が長編で再登場。
――――― 裏表紙より
個人的評価 : ★★★★☆
嫌いじゃなかったし、サクサク読めたんだけど
“街を作った者の正体”とか“街とは?”っていうのが
結構ベタなオチかなって気がしたので星4つ。
“街”で起きた事件の真相は比較的シンプルかなと思ったけど
“街そのもの”の方がメインだからかと。
普段小説・ミステリを読むときにジャンルはあんまり気にしないから
本格推理がこういう扱いを受けてた時期があるってのが驚きだった。
確かに密室殺人やらアリバイトリックやら、リアリティはないけど
小説=フィクションなんだから別にいいじゃんって思う。
本格推理でも社会派推理でもユーモアミステリでも何でもいい。
トラベルミステリはどっちかというと苦手だけど。
整合性とか時代考証とか色々細かいこともあるかもしれないけど
結局のところ
「面白かったか、そうじゃなかったか」
「好きか、そうでもないか」
それだけでいいんじゃないかと思うんだけど。