あれは確か、中学の音楽の授業でのことだったと思います。
日本の音階として、陰音階、陽音階、沖縄音階を聞かされました。どれも5音だけで雰囲気が伝わってくるので驚いたのですが、一番驚いたのは沖縄音階。下から順番に5音鳴らすだけで、「おきなわ~!!」という感じに情景が浮かぶ。音楽って不思議だなあと深く感銘を受けたのを覚えています。
しかも、ドレミファソラシドに「足す」のではなく「引く」ことで、他にない強い個性「らしさ」を表出するなんて!
哲学的な何かを示唆しているかのような、象徴的な事実だと思いませんか?
余談ですが、このことがあって、音楽の「デザイン」とそれによって引き起こされる「印象」との関係性の「仕組み」に興味がわいていた私には、学生時代に放送されていたフジテレビの音楽解説番組「音楽の正体」はジャストミートでな番組でした。深くはまったのは言うまでもありません。DVDになっていたら絶対買うのですが。ビデオに撮っておけばよかったと後悔仕切りです。
さて、大学で建築を専攻した私は、またまた沖縄の「らしさ」に出会います。
当時日本の現代建築は「インターナショナルスタイル」と言われる方向性の建築ばかりで、日本らしさも地域らしさも感じられないものばかりでした。
ただ1か所、沖縄だけは、沖縄「らしさ」のある建築が作られていました。安藤忠雄デザインの「フェスティバル」や、象設計集団の「名護市庁舎」などです。
沖縄にそれが可能だったのは、「こうすれば沖縄らしくなる」というもともとの個性を沖縄が持っていたからにほかなりません。
また、良くも悪くも、日本は、訪米以外から国際経済に漕ぎ出す最初の国:トップランナー(最近はAKB48の影響で「センター」ともいうようですね)だったので、個性に気を払っている暇がなかったとも言えます。
同じインターナショナルスタイルのビルで埋め尽くされているシンガポールですが、ほんのりと「らしさ」を感じます。ドバイには「成金趣味」という個性がありますしね。(笑)ドバイには「成金趣味」という個性がありますしね。(笑)
これらの事実から言えることは、個性はトップランナーではなく、2番手以降の方が表出しやすいでのではということです。
日本でも、これから求められる人材は、個性であるという時代になります。
ならば、けしてトップランナーを目指すことが、個性を身につける道であるとは言えないような気がします。
ではどうするか?私は、子ども達を大人のエゴや心配で、無理にひん曲げないことだと思っています。皆がひん曲げられず、もともと持っていたものになれば、自ずからみな個性的であるはずです。



