順大陸上部混成ブロックコーチ林田章紀のブログ -3ページ目
順天堂大学陸上部コーチの林田あきのりです。


ワタクシごとですが・・・

月刊陸上競技さんに
4月のコーチ留学の記事を載せて頂きました!




トレーニングメニューよりも
考え方や価値観の違いについて
書いたつもりです。

もしよければ、読んでみてください!
順天堂大学陸上部コーチの林田あきのりです。


昨日、川崎で行われた
「セイコーゴールデングランプリ」
を見に行ってきました。


とはいっても、
ピンポイントで
お目当は「高瀬慧」

ちょいちょいブログに登場させていますが
順大時代の1つ下の後輩なんです。

ひょっとしたら、
100mでいい記録を出すんじゃないかと
思って行ってきました。笑

なぜ、そう思ったかというと
前日の記者会見のインタビューを
記事で読んだからです。


「脚に少し不安があったが練習が積め不安も解消でき、しっかりとトップスピードで走れるようになってきたので、明日は何も考えずに思い切り走るという事と闘争心みたいなものをしっかりとレースで表現できるような走りをしたい。

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100m高瀬「闘争心を表現」 (ロイター)

高瀬「闘争心を表現する走りを」(産経ニュース )


このインタビューを読んで
普段自分の気持ちを
積極的に表に出すタイプではない高瀬から
並々ならぬ覚悟が見えた気がしました。

周囲の期待とは裏腹に
不甲斐ない結果に終わった2試合を糧に
今回のレースがあったと思います。

結果として
10秒09の自己ベストで
世界陸上の標準記録を突破しましたが
レース以上に
評価できる内容だったと僕は思います。

ゴールデングランプリ陸上2015 男子100m 高瀬慧10秒09(YouTubeより)


レース後のインタビュー
https://twitter.com/RindaEX/status/597305913276375043



スポーツは結果が
全てだという人が大半だと思います。

僕は結果にプラスして
アスリートの人としての姿勢に
(発言、行動、考え方)

興味があります。

自分の記録やパフォーマンスを
超えるような影響力をもつアスリートが
超一流
だと僕は思います。


自分の後輩なので
あんまり褒めたくないですが。笑
アスリート高瀬慧の成長が
垣間見えた試合だったと思います。


・・・ちょっとだけね!笑

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日本選手権、世界陸上での活躍が楽しみです!
先輩として応援していきたいと思います!

皆さんもぜひ注目してくださいね!



高瀬10秒09で標準記録突破「イメージ通り」

男子100メートルの高瀬、10秒09で2位 ゴールデンGP陸上

陸上:高瀬慧10秒09 日本歴代7位タイ
順天堂大学陸上部コーチの林田あきのりです。

 

先週末に行われた
グランプリシリーズ第2戦の
日本選抜陸上和歌山大会に
コーチングしている選手と一緒に
行ってきました。

 
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結果としては
川崎和也(M1)が7404点
シニア大会初の表彰台で第3位

 

村中智彦(4年)が5908点で
13位に終わりました。

 

川崎の順位こそ
よかったものの
目標にしていた記録には
遠く及ばない結果でした。

 

二人とも日本選手権で大幅自己新を
出すことができるように
一緒取り組んでいきたいと思います!

 

 

今回の優勝したスズキ浜松ACの
中村明彦選手(=中村、年下なので笑)
自己新でシニア初優勝しました!

 
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中村は僕が大学4年生のときの1年生
一緒にインカレで戦った記憶があります。

 

中村の年次ベスト

2009年 7058
2010年 7480
2011年 7675
2012年 7710
2013年 7723
2014年 8035
2015年 8043

 

毎年、コツコツ自己ベスト
更新し続けています。

 

それに加えて、
中村選手の試合での安定感は
凄まじいものがあります。

 

特にスプリント種目では
毎試合のベスト記録での達成率は
日本一だと思います。

 

この安定感を

スズキ浜松AC・中村明彦」で

陸上競技ランキングで検索してみてください!

 
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このサイトめっちゃ便利です!
みなさんも登録したほうがいいです!

 

中村の選手として凄いところは
何と言っても
コンディショニング能力の高さ!

 

いつでも高いパフォーマンスを発揮できるように

体調管理
食事
サプリメント
補強運動
ストレッチなど

 

中村は
自分の身体を常に良い状態に保つこと
得意な選手なんです。

 

陸連コーチの松田コーチも
言っていましたが
 

「中村は練習と本番の差がない。練習でできていることがそのまま本番に出るタイプ」

 

やはり、十種競技という種目は
10種類のテクニックが必要になる種目で
失敗のリスクは高いのが現状です。

 

1種目も失敗しないで試合をすることは
ほとんどないと言って良いと思います。

 

そんな中、
練習と本番の動きに差が出てしまうと
さらに、失敗のリスクが増えます。

 

練習と本番の差を産む理由は
緊張、プレッシャーももちろんありますが

一つのパターンとしては

「練習は疲労がたまった状態で行い、本番では全く疲労がない状態で臨んでしまうこと」

 

身体の調子が良いのに記録が出せない人
この現象に陥っている可能性があります。

 

普段はある程度疲労がたまった状態に
自分のテクニックを合わせているのに、
本番では身体が一気に軽くなって
普段の感覚と違いが生まれます。

 

感覚のズレはパフォーマンスに
大きく影響することは間違いありませんよね。

 

では、どうすれば良いかというと
コンディショニングを練習と本番とで
揃えてあげることが重要です。

 

そのために普段練習から
体調管理やケアが
必要になってくると思います。



中村はそれがとても得意な選手なんです。



日本選手権での右代さんと中村の対決が見ものです!

そこに割って入ることができるように
選手と一緒に頑張ります!

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順天堂大学陸上部コーチの林田あきのりです。

3月21日にロサンゼルスから帰国しました。
約3週間に渡るコーチ留学が終了しました。

コーチとして
40年間のコーチングキャリアで
8人の8000点オーバーの
デカスリートを育成している
ハリーコーチに教わり

また、選手として
アシュトンやブリーアンと一緒に
トレーニングした時間は
僕の陸上人生において
一番貴重な経験だったと思います。



こっちに来て感じたことは
今の時代はSNSの普及で
他の国の選手や環境の情報は
すぐに手に入ると思います。

でもj、直接見たことや感じた雰囲気は
自分が思い描いたイメージと違いました。

競技力向上だけでなく、
競技感性を深める意味でも
海外で学ぶことは
絶対にプラスになると思います。

日本でNo.1になって
世界で勝負しようとするのではなく、
世界での活躍をしようと思うなら
「強くなる過程」で
このような経験ができたらと・・・



帰りの飛行機に乗る前に
この3週間のことを思い出すと
涙が止まりませんでした。


ハリーコーチ
アシュトン
ブリーアン
トレーナーのドン
サンタバーバラのコーチ、選手たち
ゲストハウスのおばちゃんなど
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沢山の人に助けられて
アメリカで元気に
活動することができたと思います。

本当にみんなありがとう!


最後に、
このコーチ留学をするにあたり
コーチ留学をするにあたり、
協力していただいた
及川さんには本当に感謝しています。


僕一人の力では100%無理でした。
この経験を活かして
さらにステップアップできるよう
これから頑張っていきたいと思います!!

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順天堂大学陸上部コーチの林田あきのりです。


実は・・・
コーチ留学と言いつつも
試合に出させていただきました!

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競技会の名前は

Bryan Clay Invitational Track and Field Meet

なんだかカッコイイですよね?笑

 
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ブライアンクレイ(Blyan Clay)は
日系3世で十種競技の北京オリンピックで
金メダリストに輝いた素晴らしい選手です。

 Wikipedia情報→ブライアンクレイ

 

日本のデカスリートを代表して
挨拶をしてきました。笑
とても礼儀正しい優しい人でした。

 
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この写真を見るとわかりますが、
身長が僕より5cmくらい低いです。

 

この体格でオリンピックを優勝したというのは
本当に努力をして勝ち上がったんだと
思いました。

 

 

肝心な試合はというと・・・

 

110mHに出場しました!

映像→コチラ
 

記録は15秒37(風なし)という
なんともよくも悪くもない記録でした。苦笑

 

完全に言い訳ですが、
前日のタイムテーブルでは
12:30にスタートと書いてあったのですが

 

なぜかコーチが

「8:00にホテルを出発するぞ!」

 と前日に言われて

 

8:30頃にグラウンドについて
「ノリ、アップをしろ!」

 

僕は一次アップだと思い
軽く身体を動かしていました。

 

すると・・・

 

9:10頃にハイハードルが
ズラ、ズラ、ズラー!っと
一気にならび始めたんです。泣

 

まさかと思い、招集係の人の
スタートリストを見せてもらうと
2組目4レーンに

「Akinori Hayashida」の名前が・・・

 
急いでスパイクを履いたのは
9:20(1組が始まる頃)

 
なんとか、1台目のアプローチを終えて
試合へ行きましたが
まさかの展開に面食らって
緊張する間も無く試合は終了しました。笑
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しかも、隣のレーンの大男(通称=巨人)
リードアーム(左手)が
僕にあたりバランスを崩す始末
フィジカルの必要性を痛感しましたね。笑


ですが、日本と違った環境で
試合をしてみて
日本で当たり前のことが
他国では当たり前ではないことが
理解できました。

 
わからないことだらけなので、
試合でレースをする以前の部分に

気候
言語
コミュニケーション
文化
食事などの要因で
自分にストレスを感じてしまうことが
海外での試合の難しさだと思いました。

 
世界で戦う選手を目指すなら
日本代表になって初の海外を経験する前に
今のうちにこのような環境を
経験しておけば、
最初の大会から自分の力を発揮しやすくなると
思いました。

しかしながら
今回の競技会は本当に楽しかったです。
大会に出場位している全ての人が
真剣に、そして楽しんで競技をしていました。

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良い記録は出せませんでしたが、
自分の中で価値ある大会になりました。
また、来年も参加したいと思います。

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