食品や飲料のパッケージでよく見かける

『糖質ゼロ』と『糖類ゼロ』


言葉の響きは似ていますが、それぞれの言葉の意味は違います。



『糖質ゼロ』の糖質とは、タンパク質や脂質と並ぶ3大栄養素の一つである炭水化物から食物繊維を除いたもので、私たちのエネルギー源です。


砂糖など、甘く感じるものが糖質というイメージがありますが、米や小麦、芋類も炭水化物である糖質になるのです。



では、糖質ゼロと表示されるための基準ですが

製造時に原料を使用していても、最終糖質の含有量が

食品100gあたりあるいは100mlあたり0、5g未満

という健康増進法の決まりがあります。


ただし、実際に飲んだり、食べてみるとしっかり甘味を感じるかと思います。

耳にしたことがある方もいるかもしれませんが、甘いのにはしっかりと理由があります。

人工甘味料である、アスパラテノールなどがあります。

*アスパラテノール

    発がん性物質のある人工甘味料に使用されるアミノ酸の1種


どちらにしても、体に負担のかかるものになってしまうということになります。



ちなみに

『糖質オフ』

は製造時に原料を使用していても、最終糖質の含有量が

食品100gあたり5g以下

とこれにも違いがあります。


そのため、糖質ゼロよりも糖質オフのほうが糖質を多く含まれているこたが分かります。




では

『糖類ゼロ』にはどのような意味が込められているでしょうか。


ここでいう糖類ですが

糖質を構成する要素の、ブドウ糖、果糖、乳糖、麦芽類などにあたる単糖類

ショ糖などの二糖類

これらの糖類が食品100gあたり0、5g未満であれば『糖類ゼロ』と表示されます。



しかし、糖質に分類されるオリゴ糖やキシリトールも糖類ゼロに含まれていることもあるのです。



まとめ

簡単にまとめると

『糖質ゼロ』は糖を含んでいない

(炭水化物の摂取を制限するもの)



『糖類ゼロ』砂糖を使用していない

(砂糖や甘味料の制限をするもの)


そのため、どちらが良いという区別ではなく自身の食事バランスやパターンを分析しバランスのとれた食事をとることが重要なのです。


これらは似ているようで実はしっかりと違いがあります。

『糖質』と『糖類』の違いがわかりましたでしょうか。