釜ノ口山 長岳寺
奈良県天理市柳本町508
関西花の寺第十九番霊場・大和十三佛第四番霊場
天長元(824)年、淳和天皇の勅願により、空海が大和神社の神宮寺として開いたといわれる古刹。かつては大寺だったが、兵火と廃仏毀釈により衰微した。平安時代の端正な鐘楼門(重要文化財)は創建当初唯一の遺構で、楼門と鐘楼を兼ねている。また、江戸初期の重要建築物である宝形造の延命殿も現存している。本尊の阿弥陀三尊像(重要文化財)は玉眼を使った仏像としては日本最古のもので、藤原時代末期の作。秋には横11m、縦4mの大地獄絵が開帳される。庫裏(重要文化財)では名物の三輪そうめん(700円)を食べることができる。平戸ツツジの名所としても知られる。大地獄絵図は狩野山楽の筆でその法量の大きさ、図の精緻さは他に例を見ない。住職による絵解き説法「閻魔のなげき」が適時行われる。(なら旅ネットより)
境内図
大門(総門)寛永十七(1640)年再建
庫裏(旧地蔵院)寛永七年
四十八坊あった搭中の内、唯一残ったもので、今は庫裏として使われている。
弥勒菩薩