PARA LA GUERRA(仮:戦争のために)/ドキュメンタリー/2018年 | MARYSOL のキューバ映画修行

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【キューバ映画】というジグソーパズルを完成させるための1ピースになれれば…そんな思いで綴ります。
★「アキラの恋人」上映希望の方、メッセージください。

17日午前3時まで以下のサイトで視聴可能なので、急いでご紹介します。

インスティトゥト・セルバンテス東京文化プログラム (cervantes.es)

 上記サイトの《関連リンク:Vimeo映画視聴サイト》をクリック!
        
PARA LA GUERRA(仮:戦争のために)2018年/ドキュメンタリー/アルゼンチン・キューバ・スペイン/65分
監督・撮影:フランシスコ・マリセ(アルゼンチン出身)

脚本・編集:フランシスコ・マリセ、ハビエル・レボジョ(スペイン出身)

 

    
内容/上記サイトより引用。( )はMarysolの異論。
元戦闘員のキューバ人、アンドレス・ロドリゲス・ロドリゲス、愛称マンダリアは30年前のニカラグアでの戦闘の思い出の中に生きています。
戦争の手引きからとったような訓練をし、その姿には戦闘員の力がうかがえます。
監督のフランシスコ・マリセ、そして観客にはその様子が興味深いゲームのようにも見えるのです。
(Marysolにはゲームのようには見えず、ひたすら異様に映りました。)
年老いた元戦闘員の日々の行動は、彼が今だに持ち合わせる彼の意見をカメラと対話しているようにも見えるのです。

(対話というより、確信を語っているように見えました)
マンダリアは、恐らく彼らの人生が「戦争のため」であったと想起してしまうため、当時の戦友と再度連絡を取り合うことを危惧しています。
(危惧ではなく、切望しているように見えました。)

補足
・映画の最後に、国際主義のもと主人公(1957年生まれ)がニカラグア(1975~77)だけでなく、アンゴラ(1983~87)でも戦ったことが明示されます。
・主人公が見ているテレビ番組が、日本の戦争映画だったのが意外!と同時に妙に納得。

 日本映画の配給には、どのような意図があったのか?いずれ考えてみたい。

 ちなみに彼が見ていたのは、もしかすると 『ハワイ・ミッドウェイ大海空戦 太平洋の嵐』(未見ですが)?
・フィデルの死と国民による追悼の様子も映ります。

・個人的に衝撃的だったこと

 作品中に〈兵士の手引き(EJERCICIO)〉がいくつか出てくるのですが、そのEJERCICIO No.II-ANEXO V:〈兵士は冷血漢的に行動することに慣れねばならない。〉

 戦場と日常のモラルは真逆なのは分かってはいるけど、チェ・ゲバラの言葉が思い出されました。

・しかしながら、ある絵を前に彼が語る世界観(無垢対悪意)を知ると、彼の行動原理が分かります。

・監督の言葉:「彼は傷を負っているけれど、打ち負かされてはいない」。

 
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