今月10日、キューバ政府は、自営業の認可業種をこれまでの127種から2110種に拡大する一方で、除外される経済活動、すなわち〈自営を認めない業種〉も発表した。
その中には、当然の違法行為と見なされる活動もあるが、報道、出版、弁護士、会計、建築、工学等の分野に加え、映画製作も含まれている。具体的には〈映画および視聴覚作品の製作、録音および音楽の編集、キャスティング、映画およびビデオテープの上映活動〉だ。
しかしながら、映画芸術産業庁(ICAIC)は〈自主製作映画・視聴覚作品は、政令373条によりその活動を認められており、不認可リストの影響を被ることはない〉との見解を発表した。
とはいえ、政令373条の定める“登録”をしない者や“登録”されない者は、今後〈法律違反者〉と見なされる可能性があり、自主映画を取り巻く状況への規制強化が懸念される。
Marysolより
ちなみに、友人のミゲル・コユーラ監督は「登録する気はない」と公言していますが、それは「誰にも妥協せず、自分の思い通りに作る」ため。
登録しようがしまいが、〈彼こそ真の意味でインディペンデント映画人〉であることは、評論家も認めるところ。
折しも今年は彼が7年越しで撮ってきた長編フィクション『Corazón Azul (ブルー・ハート)』が完成し、上映の機会が待たれているのですが…。
参考記事:
彼が『NADIE』というドキュメンタリーを某ギャラリーで上映しようとしたときは、ここで記したように、公安に妨害されました。