クラウディア・カルビーニョが語る《シネ・インデペンディエンテ》への思い | MARYSOL のキューバ映画修行

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【キューバ映画】というジグソーパズルを完成させるための1ピースになれれば…そんな思いで綴ります。
★「アキラの恋人」上映希望の方、メッセージください。

キューバ映画の新しい潮流《シネ・インデペンディエンテ》(インディペンデント映画)を牽引する、若き敏腕プロデューサー、クラウディア・カルビーニョ


☆経歴
1983年、ハバナ生まれ
高等芸術院(ISA)でプロデュースを専攻
多くの優れた短編やドキュメンタリー作品に関わるほか、メキシコとスペインのテレビ番組製作に参加
2006年、インディペンデント映画のための製作集団「プロダクション・キンタ・アベニーダ」(2004年にインティ・エレーラとアレハンドロ・ブルゲスにより設立)に参加
2013年、「バラエティ」誌で“ラテンアメリカの期待される才能”の一人に選出される

同年、ファティ・アキン監督の『消えた声が、その名を呼ぶ』のキューバ側のプロデューサ―に抜擢される
2020年、カルロス・レチューガ監督と「カチータ・フィルムズ」を設立


☆主なプロデュース作品
フィクション:
『ゾンビ革命』(2011年)、『MELAZA』(2013年)、『サンタとアンドレス』(2016年)、『Yuli』(2018年)
『El extraordinario viaje de Celeste García』(2018年)

ドキュメンタリー:
『Habana Muda』、『Hotel Nueva Isla』、『ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ★アディオス』(2017年)(ライン・プロデューサー)、『A media voz』(2019年)

キューバの《シネ・インデペンディエンテ》について語るカルビーニョ
 
 

☆要旨
キューバの場合、インディペンデント映画とは国家的機関であるICAIC(キューバ映画芸術産業庁)とICRT(キューバラジオ・テレビ局)以外で製作された映画を指す。
また、商業映画や娯楽映画と異なり、複雑で、分かり易くはないが、非常に誠実な映画、作家性のある映画、芸術映画、ゲリラ的映画、コミットする映画、政治的映画、社会的映画と言える。

インディペンデント映画の製作には、あらゆる文化、芸術がそうであるように、助成が必要だ。その意味で、創設されたばかりの「キューバ映画振興基金」は、我々にとって新たな希望を意味する。革新への期待、新世代の声の期待、新しいテーマや美意識への期待が込められているからだ。

そして、この基金は映画人や関係者、関係機関が粘り強く働きかけてきた成果でもある。

拙ブログ参考記事:https://ameblo.jp/rincon-del-cine-cubano/entry-12488305710.html

 

 

女性であるがゆえに見下されたこともあったが、プロデュースという仕事は女性に向いているし、満足している。だが、キューバでもマチズモをテーマに議論したり、映画でも取り上げるべきだと思う。