『MISS BALA/銃弾』@第8回LBFF | MARYSOL のキューバ映画修行

MARYSOL のキューバ映画修行

【キューバ映画】というジグソーパズルを完成させるための1ピースになれれば…そんな思いで綴ります。
★「アキラの恋人」上映希望の方、メッセージください。

来年2月末に発表される第84回アカデミー賞。
その「外国語映画部門」に、メキシコ代表として『MISS BALA/銃弾』 が選出されました。
また、スペインのアカデミーと称される「ゴヤ賞」の外国作品部門・メキシコ代表にも決定。

MARYSOL のキューバ映画修行-「Miss Bala」2冠達成 ちなみにこの作品、今年のラテンビート映画祭で「女優賞」が主演のステファニ・シグマンに、監督賞がヘラルド・ナランホ監督に贈られました。

写真右から:パブロ・クルス(CANANAフィルム・プロデューサー)、ステファニー・シグマン、アルベルト・カレロ(LBFFプロデューサー) (C)LBFF
関西地方の方、『MISS BALA/銃弾』は、明日(25日)T・ジョイ京都で16:00から上映されます。

横浜では、10月8日&10日に上映されますヨ!

この機会にぜひご覧下さい!

尚、本作はメキシコでも今月初めに公開されたばかり。
ウェブを通して、メキシコシティでプレミア上映された際、ディエゴ・ルナが観客に「一分間の沈黙(黙祷)」を求めたと読みましたが、新宿バルト9での上映の際も、来日したプロデューサーのパブロ・クルスが、観客に「その場で起立して、しばし犠牲者(すでに6万人に達する)に思いを馳せて欲しい」と訴えました。



MARYSOL のキューバ映画修行-MISS BALA/銃弾 映画を見ていて最も印象的だったのは、主人公ラウラの物言わぬ悲しげな瞳。
“麻薬戦争”に巻き込まれ、人格を無視され、単なる道具として翻弄される姿に、憤りと悲しみを覚えました。
上映後のQ&Aでパブロ・クルスが述べた「ラウラが全く抵抗しないことを訝しく思うかもしれないが、これがメキシコ人が置かれている状況。私たちには逃げ場がないのです」という言葉が今も脳裏から離れません。


関係記事:
LBFF公式ブログ:http://lbff.blog129.fc2.com/blog-entry-93.html
映画と。:http://eigato.com/?p=5712


追記:
映画の社会的役割を自覚しているカナナ・フィルムのディエゴ・ルナとガエル・ガルシア・ベルナル。
『MISS BALA/銃弾』のような映画を製作するほか、アンブランテ・ドキュメンタリー映画祭をメキシコ各地で開催したり、移民を保護する活動もしています。
その功績が認められ、去る13日、「2011年人権賞」がラテンアメリカ事業オフィス(Oficina para Asuntos Latinoamericanos@ワシントン)から授与されました。