![$MARYSOL のキューバ映画修行-14キロメートル](https://stat.ameba.jp/user_images/20100324/10/rincon-del-cine-cubano/c9/e3/j/t02200314_0350050010464713603.jpg?caw=800)
と言っても、予備知識ゼロで、てっきりドキュメンタリーかと思ってました…
ま、見始めてまもなく、フィクションであることは分かりましたが、まるでドキュメンタリーのようなリアルな味わい。
主人公は、ブバ(ニジェール出身。サッカーの才能がある若者で、ヨーロッパでの活躍を夢見て兄と国を出る)とバイオレット(マリ出身。家族が決めた結婚が嫌で逃げ出す娘)。3人は逃避行中に知り合います。
タイトルの「14キロメートル」が意味することは、北アフリカの港町、タンジールからスペインの岸辺までの距離。数字だけ見ると、楽に超えられそうですが、実際には、対岸にたどり着けるボートの数は2/3(1/3は沈没)。
でも、映画が主に描くのは、そのタンジールに着くまでの長く、過酷な道のり。
随所で地理的・政治的・人為的なl困難や不条理を潜り抜けなければ、脱出口のタンジールにさえ到達できないのです。もちろんそこから先の14キロでも、目指した先のスペインでも、容赦なく行く手を阻まれます。
―と非常に緊迫感あふれる展開の一方で、砂漠の幻惑的な美しさや、そこに住む人々の悠久の暮らしぶり、シュールな光景など、目を見張る新鮮さと魅力も盛り込まれており、それだけでも一見の価値あり。
今週の土曜日(27日)14時から、もう一回上映されるので、ぜひご覧下さい。
場所:セルバンテス文化センター東京 B1オーディオリアム
入場無料、予約不要、先着順
ちなみに本作品は、2007年度バジャドリッド国際映画週間でグランプリ(Espiga de Oro)を獲得しました。
![$MARYSOL のキューバ映画修行-ヘラルド・オリバレス監督](https://stat.ameba.jp/user_images/20100324/10/rincon-del-cine-cubano/02/00/j/t02200146_0400026510464714830.jpg?caw=800)
メディアが伝えきれないアフリカ移民の実像を描くことに成功した、ヘラルド・オリバレス監督
トレーラー
監督インタビュー http://www.youtube.com/watch?v=NvTf1A0ykxQ