今月末までハバナで開催中の「第10回ハバナ・ビエンナーレ」。
ウェブで見ていた路上のアート作品のなかで最も印象的だったのがコレ↓
(写真はCuaderno de Cuba. ぜひクリックして見てください。迫力あります!)
「オモシロイなぁ」と思っていたら、マリオ先生からこんな写真が届きました!
で、さらに驚いたのがこの作品の作者がRoberto Fabeloだということ。
いや、考えてみれば当然かも。
確か2005年のハバナ映画祭に行ったとき、国立美術館でファベーロの展覧会をやっていて、衝撃的な作品【ゴキブリの死骸?をビッシリ全面に貼り付けたケッコウ大きな地球】を見たのですから。 (キモチワルカッタぁ)
今回のゴキブリは人間の顔をしているそうです。
でもRoberto Fabelo(ロベルト・ファベーロ)って大好き。
キューバに行った人はきっとCDのジャケットや色んなところで彼の作品に知らないうちに触れているはず。
ぜひ彼のHPを覗いてみて下さい。
公式ページ:http://fabelo.art-havana.com/fabelo/
ファベーロの作品はどことなく"哀しみ”が滲んでいるのが魅力。
いつか日本で大規模な作品展を開催して欲しいなぁ。
(ゴキブリの作品は彼のなかでは異例な方だと思います)
ちなみに今回の作品タイトルは『Sobrevivientes(生き残りし者たち)』
アレア監督の作品(1979年)と同名ですね。
『Los sobrevivientes (邦題は『天国の晩餐』)
http://www.youtube.com/watch?v=xF13PAW1hgg
さて今回のビエンナーレの記事でもう一つ嬉しい驚きだったのが、マヌエル・
メンディベもパフォーマンスをしたというニュース。
キューバを代表するアーティストだけど、ここ数年活動の様子が伝わってこないので気になっていました。
といっても、私が彼の芸術の理解者だからではなくて、単に一緒に写真を撮ったという貴重な思い出ゆえ。→
2003年の春、音楽ツァーにのっかってキューバに行ったとき、ダンスの先生と友人と3人でハバナの旧市街を歩いていたら、いきなり先生が居酒屋風の店に入っていき、なんとマヌエル・メンディベと抱擁の挨拶を交わしているではありませんか!
「キャー、マヌエル・メンディベ!!」と心のなかで叫び、店から出てきた先生に「どうしてメンディベを知ってるんですか?」と尋ねると
「映画『大きな翼を持った老人』にボディペインティングをしてパフォーマンスをするシーンがあって、それを私が演じたんだよ。メンディベが私の身体にボディペインティングをしたんだ」
「え?そんなシーンあったっけ?しかも演じていたのはビージャ先生!?」
(写真は、メンディベと写真を撮りたい!と先生にお願いした成果
不覚にも眼をつむってしまった…)
日本に帰ってあわててビデオを見直すと、確かに先生かどうか分からないけどそんなシーンがありました。
下の写真(Cuaderno de Cubaより拝借)は、今回のパフォーマンスの様子だけど、映画もこんなかんじ(だったと思う)。
今回はこれでプラド通りを練り歩いたとか...
“ハバナに来てね”