『危険に生きて』(Clandestinos) 1987年 | MARYSOL のキューバ映画修行

MARYSOL のキューバ映画修行

【キューバ映画】というジグソーパズルを完成させるための1ピースになれれば…そんな思いで綴ります。
★「アキラの恋人」上映希望の方、メッセージください。

“実在した革命運動のエピソードを交えつつ、より良い未来のために信念をもって闘い、愛し、生きた若者たちの物語り”

監督・原案:フェルナンド・ペレス
脚本:ヘスス・ディアス
撮影:アドリアーノ・モレノ
音楽:エデシオ・アレハンドロ
出演:ルイス・アルベルト・ガルシア、イサベル・サントス、スサーナ・ペレス、
   ミゲル・グティエレス、ホルヘ・ルイス・サンチェス
      MARYSOL のキューバ映画修行-危険に生きて

あらすじ

若き革命家エルネスト・アルデニス(ルイス・アルベルト・ガルシア)は、反政府活動により逮捕され収監中、見知らぬ女性ネレイダ(イサベル・サントス)の面会訪問を受ける。彼女は、エルネストの同士の友人だった。それまで活動経験のないネレイダだったが、エルネストの釈放後、彼の仲間と共に非合法(clandestino)活動に加わるようになり、やがて二人は愛し合うようになる。しかし、革命闘争はますます激しさを増していき…


作品ノート

すでに13~14才の時から映画の仕事につきたいと思っていたペレス監督は、いつか“非合法活動”をテーマにした映画を撮りたいと、長い間構想をあたためてきた。
彼自身に活動経験はなかったが、革命成就後、自分と同年代(14~18歳)の闘士達がいたことを知り、強く心を動かされる。彼らについて調べたり、資料を読んだり、証言を集めたりして、脚本のヘスス・ディアスと共に、山中のゲリラ戦ではなく、都市に住む学生たちを主人公にした非合法活動の革命映画を完成させる。
全体的な印象から言えば、心理劇ではなく、アクション中心的な作品であるが、この“愛と革命の叙事詩”ともいうべき作品には、1955年から58年にかけて実際に起きた事件(野球場での学生による抗議運動、銃砲店の襲撃など)が引用されている。

  参考資料:La vida es un silbo: Fernando Perez (Mercedes S. Moray著)

 

マリオ・ピエドラ教授のコメントhttp://ameblo.jp/rincon-del-cine-cubano/entry-10230124525.html

ポスター