とまれ…私が持っている琵琶に関する知識など皆無である。そして今週末の企画が決まる以前に入手した2枚のSP盤が私の琵琶の総てでもある。



日本琵琶楽体系というCD(またはカセット)が2010年頃に発売されていて、その文面によると松田静水(まつだせいすい)という薩摩琵琶錦心流の琵琶法師の音源であるらしい。



このSP盤のレーベルである「ニットーレコード」は1936年にはタイヘイレコードのサブレーベルとなっているが、この盤のセンタースリーブ(レコード盤の真ん中の丸いシール)の情報を考察すると大正から昭和初期のものであることが分かる。



この当時はマイクロフォンを使用した電気録音ではなく、ラッパの前でそのまま録音する機械式録音(なのでダイレクトカッティング)であった。音圧は低いがリアルな音にゾクゾクする。


ユニークなのはセンタースリーブの大きさが録音時間によって異なること。これは写真からも見てとれるだろう。



さて、今夜は今から100年近く前の琵琶の音にしばし耳を傾けてみよう。