欧米ではほぼ絶滅しているCDだが日本ではまだまだ主流を貫いている。これはとても素晴らしいことだ。


日本でもネット配信からのダウンロードという手法はある程度普及しているし今後どう展開するのか注目してはいる。アメリカのような広大な土地ではネット配信での販売はとても重宝だろうし、なんといっても“場所をとらない”というメリットは計り知れない。


それでも我が国でCDが絶えないのは何故だろう?という理由は定かでないが、一つ言えるのは輸入盤に比べジャケットの装丁が非常に丁寧で紙質も上質なものを使用しているCDが多い。


ジャケットのデザインへのこだわりは内外問わずアーティストが大切にしていることは確実だがミュージシャンがジャケット・デザイナーをリスペクトしている証。もちろん、その逆もまた然り。


音楽という作品がCDとなり商品になるとするならリスナーの物欲を“物”として満たすということもあるだろうが、僕は狭い日本をツアーして周りCDを持参して自ら手売りで販売しているインディーズ・アーティストの姿を見るにつけ、その真理に触れるような気がしてならない。アーティストは物販を通じてファンとの交流を非常に重要な場としている。


欧米では絶滅しているCDだがアナログ盤は逆に普及しているらしい。そしてアナログには必ずネットからのダウンロードもパッケージされているという。日本がアナログブームに便乗し再発されるのは実に素晴らしいけど価格なりのサービスに欠けていると思うのは私だけだろうか?


ともあれ…ダウンロードに未来を感じながらもアーティストのCDを大切に保管している友人達を見ていると何だかとても安心するのだ。


※写真はCDを購入してくれたファンのためにサインをするキリンガー


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