70歳で退職。仕事から手を引いた。

行きたかった「ジム」に週に1~2回。

月2回のハーモニカ教室にも通った。

80歳の時、存命だった家内が、

「歳が80になったら辞めたら」の一声。

10年間通ったジムを卒業した。

 

ハーモニカは、音楽に魅了されて、今も続けて

22年になる。ホームで毎週30分の演奏も。

 

書道は、80歳から初めて12年。独学で続く。

自分の作品を見て、毎年の作品展に

良いと思うものを出品。

令和3年には、毎日書道展の佳作賞に入賞した。

コロナの為、ホームから出られず、

見に行けなかった。

新国立美術館に展示されたはず。

 

令和6年には、自己流の隷書体の作品を

手掛けていた。

ある書道展で、鑑賞した中に「千字文」が

あり(他人の)。

そうだ、もう一度「千字文」を自己流隷書体

で書くことを思いついた。

 

帰ると、用紙の大きさを決める。

枠の配置。字の縦横の寸法を決めるのが

結構楽しい。

 

別の紙に、自己流隷書体で字の寸法に

合わせて、下書き。千の数。1ヶ月を要した。

 

 

字の大きさは、2.2cm*2.7cmと小さい。

一字の画数が多く、ゆっくりていねに

筆は、書道具店の一番細い、鉛筆の芯位の

筆。

 

7月20日に、なんとか書き終えた。

最後まで書き終える、体力と忍耐力。

なんとか続けられた。

「千字文」は、もう卒業する。

これが、最後の作品だ。

 

実は、この7月は、92歳の誕生月。

目の白内障。緑内障。右目の眼底出血。

筆先の遠近感に、自信がない。

しかし、なんとか出来たかなあ❣️

 

字の枠取りの線を、金墨汁で烏口を使って

引いた。

工業高校の時の製図で使った、烏口で。

文字が浮立ってきれい。うまく引けた。

 

書道の展示会に作品を出すと、

入賞、入選することがある。

 

この喜びがあるので、続けている。