彼との話し合いは何時間にも及びました。
勢いで離婚を決めることは決してしたくなかったので、慎重に、時間をかけて話をしました。
話し合いを続ける中で、彼からわたしの家族への歩み寄りを感じる発言がありました。
わたしは、今後のことを考え、わたしが間に入るので、一度家族と会う時間を設けて、今回のわだかまりを解かないか?と提案しました。
今回のことをあれこれ掘り下げるのではなく、彼を含めてわたしの家族とたわいもない話をすることを想定していると伝えました。
私がこれを提案した理由は、今回の一件を水に流すには、早いうちに手を打った方が良いと思った為です。
しばらく時間を空けてから私の家族が会う時間をつくると、お互いに気まずさが高まり、この問題の解決に時間が掛かると思ったのです。
彼はこの提案に対して、強い抵抗感を示しました。
こんなに忙しいのに、なぜ週末の貴重な時間を使ってわたしの両親に会いに行かなければいけないのか?と言いました。
私の実家まではドアtoドア3時間の距離でした。
良かれと思っての提案が、彼の強い嫌悪感に繋がることは想像もしていませんでした。。
わたしの家族には、彼との話し合いの状況を伝えました。
彼が仕事の忙しさを理由に会いたがらないことも正直に話しました。
家族からは、
貴女自身の人生だから、彼とどうするかは貴女が判断すれば良い。
ただ、申し訳ないのだけれど、両親はこの結婚を反対し続ける。
と言われました。
これまで大切に育ててくれた両親に、こんなことを言わせてしまうなんて、、、ととても申し訳ない気持ちになりました。
私を傷つけようとは思っておらず、私を想っての発言だと感じました。
私はそれでも彼のことがまだ諦められませんでした。
なので彼に、電話で家族と話すことを提案しました。
また、私と彼の関係修復につながるよう、お互いの友だちを含めて話すのはどうか?とも提案しました。
それに対して彼は、
えりさに家族に会いに行けと言われて、この問題を解決する気がなくなった。
だからどちらの提案も受けられない。
と言いました。
この発言に衝撃が走り、私の目からは、涙が溢れました。
毎日寝室で1人泣き続けていましたが、まだ流す涙があったかと思いました。
私は考えました。
自分で判断するとは決めていたものの、友人や職場の上司、多くの人に率直な意見を聞きました。
みんな判断したポイントは違いましたが、結論は一緒で、離婚した方が良いというものでした。
家族に対する価値観はとても大切。
結婚とはわたしの家族と家族になること。
夫と家族を天秤にかけることは本当は起きえないけれど、この状況だとそうせざるを得ない。
わたしの気持ちは、家族を優先したいというものでした。
休日の区役所夜間受付に1人で足を運びました。
道中、溢れる涙を堪えるのに必死でした。
泣きたい気持ちを抑え、勇気を出して離婚届をもらいました。
それを握りしめ、これがわたしが幸せになるための一歩だと思いました。
もうこのとき、わたしの気持ちに迷いはありませんでした。