人は、帰れる場所があるから落ち着いていられる。
一緒に生活する家族がいるから、辛い仕事があったり、行きたくない学校があったり、空想の世界に迷い込んだりしても、元の落ち着いた心を取り戻せる。
家族と疎遠になったり、離婚したり、死別したり、お一人様になる可能性は誰にでもある。
これだけシングル社会が広がった背景には何があるか。
家族や身内から離れ、気の合う友達を増やせるからだろうか。
合わないものは切り捨て、合うものだけを残そうとするからだろうか。
例えば親との同居世帯がなくなるように、無理に合わせる必要などないと考えるためだろうか。
それともネット社会が広がったためだろうか。
世の中が変わるスピードが早くなり、世代間の交流は疎遠になるだけで、世代間の接点は失われて行くだけだろうか。
楽しいことだけ求めればいいのだろうか。
一人で居た方が楽だと思うこと、親と同居しない方が楽だと思うことは多いだろう。
お互い譲歩することが少なく、自分の立場からだけ考えてしまう。
視野が狭くなってしまう、人が本来持っている普遍的な性質だから、仕方ないと片付けてよいのだろうか。
誰もが心の奥では、このままでいいのだろうかと思っている。
それと同時に束縛されないことの自由さを感じている。
人にとって一番大切なことを、ないことにしなければよいのだが。