もう 1月16日
そろそろ 何か 書かないとね
とにかく 12月から
ずっと 仕事に 追われてます
だから プライベートは なんもなし
今年の 初ゴルフも まだだし
新年会なんて もってのほか
まぁ とにかく 忙しいのよ
契約を 終えたら
また 新たに 契約って 感じで
もともと 仕事の 早さは
それなりに 自信あるんだけど
ちっとも 追いつかないのよね
毎日 やるべきことを
A3用紙に 書き込んで
終えたら 蛍光ペンで
順々 消していくんだけど
消していく 項目以上に
新たに やるべき事が 増えて
翌日 またもや A3用紙が
びっちし 埋まります
この A3用紙を 見るとね
どっと 疲れを 感じるの
仕事に 追われるの
超 嫌なんだもん
だからね この1か月で
10歳は 老けました
特に 肉体的にね
そんでもって
その 老いが 災いしてか
3日前 とある事が 起こりました
とある 金融機関に
住宅ローンの 事前審査の
提出のため 訪問したんだけど
書類を 預かった 確認サインを
タブレットに タッチペンで
書いてくれって 言うのよ
こんなこと 多くの人にしたら
何てことない 作業の ひとつ
でも わたしに とっては
超 辛いことなんです
特に ひじと 手首を 浮かして
文字を 書くなんて
極寒の 雪山で 震えながら
針の穴に 糸を 通すくらい
難易度が 高いのよね
だから 恥ずかしいけど 言いました
「多分 書けないと 思います」
それを 聞いた 銀行の
担当者は ポカンとして
意味が 伝わってないみたい
それで 仕方なく 説明しました
「本態性振戦という 病気で
手が 震えて 字が 書けない
日が 有るんです
多分 今日は 書けません」
でも ピンと 来ない 担当者は
「なんとか 読めれば 大丈夫なので」
そういって タブレットを
わたしの 前に 差し出しました
「タブレットの 画面にだけは
触れないように 注意くださいね」
その作業が それほど 困難だと
理解してない 担当者は 言いました
わたしは そこで 再度 抵抗
「ひじと 手首を 固定しなかったら
まず 書けないと 思うんですけど」
涙目で 訴えましたが 却下でした
こうなりゃ 仕方ない
タッチペンを 手にしました
リナホーム 岩下直樹
書くのは たった これだけ
頼む! 俺の 右手よ!
でも その 祈りも むなしく
激しく タッチペンは 揺れました
そこに 描かれた 折れ線は
地震計が とてつもない
揺れを 感じたときみたいで
まさに 南海トラフ級
それを 見た 担当者も
ようやく 事の 重大さに 気付き
「わたしが 肘を 支えます
もう一度 やりましょう」
そして 新たに チャレンジ
でもね 更に 揺れました
うそ発見器で とんでもない
大嘘を 付いたような 折れ線
それを 直視した 担当者は
上席に 相談してきますと
一旦 退席しました
恥ずかしいやら 情けないやらで
わたしは 全身 汗びっしょり
きっと 上司の方が
タブレットに サインなくても
まぁ いいんじゃない?
そう 言ってくれる事を 祈りました
その後 ドアが ノックされ
担当者と 上司の方が 対面に 座り
「わたしたちが 肘を 支えます!」
ええ! マジ! まだやるの?
絶望感に 襲われました。
ふたりに 肘を 支えてもらう?
いやいや それは ない!
わたしは 腹を くくりました
格好悪いのは どうでも 良い
どう タッチペンを 握ると
一番 マシか?
いろいろ 試しました
結局 一番 マシなのが
左手で タッチペンを グーで 握り
右手で 左手の拳を 包み込む
そう 恵方巻型 です
その後 なんとか 読めるレベルの
サインが 完成して 一件落着
そんでもって
1月から 2月にかけて
今 控えてる 契約は あと6件
でも 今の わたしは 大丈夫
わたしには 恵方巻型がある
ガンガン 震えながら 契約します!