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米澤穂信さんの「王とサーカス」を読みました。


Amazonより
2001年、新聞社を辞めたばかりの太刀洗万智は、知人の雑誌編集者から海外旅行特集の仕事を受け、事前取材のためネパールに向かった。現地で知り合った少年にガイドを頼み、穏やかな時間を過ごそうとしていた矢先、王宮で国王をはじめとする王族殺害事件が勃発する。太刀洗はジャーナリストとして早速取材を開始したが、そんな彼女を嘲笑うかのように、彼女の前にはひとつの死体が転がり……。「この男は、わたしのために殺されたのか? あるいは――」疑問と苦悩の果てに、太刀洗が辿り着いた痛切な真実とは? 


土曜日から頭の中でカトマンズの古びた宿を拠点に旅をしておりました。
(๑•́‧̫•̀๑)

ネパールは子供の頃図書館に飾られた展示スペースの特集で見てとても印象に残っていました。
女性の美しい姿と衣装。
独特の色合いの寺院や建物…そういう抽象的な物が記憶の片隅に残っています。


今ではテレビで行った事のない国も目にする事が出来ますが あの頃は展示された写真の情報は今のテレビよりも衝撃的だったかもしれません。

【余談ですが小学生の頃に図書館でニュージランドの上映会のような物も見ました。その時も 自然の美しさに感動しました。それにニュージランドという国がある事、それが何処に有るのかって事とか…そういった記憶は案外残ってるもんですね。】

王家の悲劇を報道すべく主人公が情報を集めて回ります。他殺体を目にした主人公がちょっとした疑問やふと感じる違和感を一つずつ紐解いていく推理。
読んでて結末はそうであって欲しくないような願いを持ったりした。(>_<)

フリーのライターが特ダネを目の前にして立ち止まり、自分は何を書きたいのか?自分はなんのために書くのか?心に問いかけながら 書く事の大事と書かないことの大事がある事。書く事を選ぶ事と 書かない事を選ぶ事。

フリーになった主人公の生き方が事件を受けて変わる様がとても印象に残りました。

読み応え充分な一冊でした。



こうして私のカトマンズの旅が終わりました。❀.(*´◡`*)❀.




でも、私を追いかけてくる本があと3冊
ヽ( ̄д ̄;)ノ=3=3=3

急げーーー!