和紙デザイナーの堀木エリ子 さんをご存知ですか?
もしお名前を知らなくても、
その作品をきっと一度は目にしたことがあるはず。
和紙が持つ可能性をぐっと広げた方でもあります。
去年初めてお会いし、その人柄にすごく惹かれていました。
先月堀木さんが東京に来ていたときお食事をご一緒し、
「1度アトリエに遊びに来てね~」
とお誘いいただいていました。
昨日の京都出張が決まった時、堀木さんにすぐに連絡。
なんせものすごく忙しい堀木さん。
そのタイミングに京都にいらっしゃるとも限りません。
「出張の合間と合間でちょうど京都にいるよ!
アトリエの後、一緒におばんざいを食べよう♪」
と誘っていただき、会議の後アトリエに足を運びました。
「まずはアトリエでゆっくり作品を観ていってね」
ということで、スタッフの方が優雅な説明をしてくださいました。
フロントライトでの表情を見た後にバックライトへと変更すると、
堀木さんが職人さん数人と漉き上げた巨大な和紙は
その表情をがらりと変化させます。
その変化は妖艶で美しく、目を見張ります。
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『FLOWER』
骨組みや糊を使用せず
特殊な方法で立体的に漉き上げた和紙のオブジェ。
特許を取得した現代の技法で自由な曲面が表現できる。
「FLOWER」は、幹や木に成長するような
逞しい生命力を持った花をイメージして作られている。
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どのように和紙を漉き上げるのかを聞いて、
堀木さんが何故すらりとしているのか納得。
これは、ある程度鍛えていないとできないでしょう。
集中力と精神力、そして体力をものすごく必要とします。
和紙という、日本が世界に誇れるものを
実際に建築やインテリアに取り込めるものにまでした
堀木さん。伝統と挑戦の狭間で
新たな作品が生まれています。
アトリエを後にし、堀木さんお気に入りのおばんざい屋さんへ。
「バルコニー」と呼ばれるスペースで、
川のせせらぎと緑を楽しみながら、
これ以上ないというくらい冷えたシャンパンで乾杯。
ここからは、おしゃべりが止まりません♪
熱い話に花が咲き、堀木さんから多くのインスピレーションを
いただきました。
「里奈さんは、ちゃんと夢を語るじゃない?
それがいいんだよ。
人なんて、ひとりで大したことできないんだから、
色んな人にサポートしてもらわなくちゃ。
夢を語って、サポートしてくれる人がたくさんいるなら、
その夢は本物なんだと思うの。
ひとりよがりではなく、ちゃんと人の役に立つという意味でね。
恥ずかしくて夢を語らない人が多いけど、
夢を聞いていたら、何かのタイミングで
協力できる時が来るかもしれないもの!」
堀木さんの夢や、今までの出来事を聞いたりして
胸が熱くなり、ちょっと涙。
魅力的な人というのは、乗り越えてきた山も高い。
すっかり恋に堕ちてしまいました。
心に響くアドバイスをしてくれる人、
生き方そのものがいい影響を与えてくれる人が
自分のそばにいるなんて、これ以上幸せなことはないですね。
堀木さんの温かみがある作品、是非ご覧になってくださいね。
こちらのHPで、展覧会などの情報が分かります。