安藤忠雄×平野啓一郎×深澤里奈@俄 | 深澤里奈オフィシャルブログ「tea journey」Powered by Ameba

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京都でのお仕事とは、建築家・安藤忠雄さん


芥川賞作家・平野啓一郎さんとのトークイベントでした。


東京にも店舗がある『俄(にわか)』 という


ジュエリーショップは、京都が本店です。


30周年を迎える今年、安藤忠雄さん設計による


新社屋が誕生し、オープニングレセプションが行われました。





東京からも各雑誌が招待されたりして


桜満開の京都で、本当に華やかなパーティーでした。



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カーサブルータスの編集長・副編集長。もちろん安藤さん。



さて、お仕事とはいえ、安藤さんとじっくりお話できること


すごく楽しみにしていました。



「建築家というのは、人が関わらざるを得ない建物を


作る職業だから、すごく責任の重い仕事だと


いつも思っているんですよ」



という印象深い言葉をおっしゃったかと思ったら


ユーモアたっぷりに様々な問題点を指摘して


私や平野さんだけでなく、会場にいる方をどっと


笑いの渦に巻き込むあたりは、さすがだなぁと感動。


私はパワフルな方と一緒にいると、その人のエネルギーを


分けてもらえるような感覚に陥るのですが、


安藤さんからは強いエネルギーが発せられていて、


トークショーの最中からどんどん元気になっていきました。





同世代の平野さんは、京都大学時代を含め


京都に10年ほど住んでいたことがあり、


建築にもとても造詣が深いということで、


京都という街と建築の関わりを、独自の視点で語ってくださいました。



「建築というのは、ただそこに存在するという次元を超えて


人々の記憶の中にも建っていくものだと思う。


その街を記憶をたどるとき、必ず建物も一緒に


頭に浮かんでくるものだ」



という言葉は、まるで小説を読んでいるかのような


気分にさせてくれ、独特の言い回しに心地よく聞き入ってしまい


時折進行を忘れてしまうほどでした。





「俄」というのは、『ニンベン』に『我』と書きますが、


人がいて、自分がいる。


人との関わりを大切にしたいという思いをこめて


名づけられたんだそうです。


青木社長の人柄も素晴らしく、そのスピリットは


社員全員に浸透していて、本当に温かく楽しい会でした。


社長が大切にされているスピリットは、


もちろんジュエリーに反映されていて


最近では水嶋ヒロさん絢香さんの指輪も作られたそうです。


(皆さんそうだと思いますが、水嶋ヒロさんの


『病気も含めて彼女を守りたい』という男気あふれる


まっすぐな言葉に、私はかなり感動しました)





何度もこのブログでも書いていますが、


『何を思っているか』が、やっぱり一番大切なんだと思います。


その精神性の上に、『何ができるか』がきて、さらに


『何をやっているか』が来る。


根底の部分を大切にしていない、あるいは忘れてしまっては


強い風が吹いた時、もろくも崩れ去ってしまいます。






俄とお仕事をさせていただいて、改めて


大切なことを見せていただいたような気がします。