ゴース

 
 非常勤講師として、F女子短期大学の『リズムダンス表現』(2年生)の授業を担当させていただいています。

先日の授業では『物とかかわる表現活動(ゴース)』を行いました。

ゴースとは…
ダンス用語でオーガンジー素材の透ける布を指します。

大学の授業ではカラフルなゴース(140cm四方)を教材として使っています。


​布を使った表現



保育士、幼稚園教諭を志す学生の皆さん(2年生35名)全員、『ゴース』を手にするのは今回が初めてです。

ゴースを操作する前には、必ず注意事項を伝えるようにしています。

※実際に危険な動作を少し体験してもらいます。

①『足で踏まない事』
※ゴースも床もツルツルしているので、足で踏むとツルッと滑って、転倒してしまいます。

②『頭部や頚部(首まわり)には十分に気をつける事』
※布を被った状態は熱中症の危険性が高まり、また首に巻きつけると締まって窒息につながる事もあります。

上記の他に、ゴース(布)を用いる表現中の事故を回避するため、実際に操作をしながら、布の動きを注意深く観察していきます。

​布の動きを観察する


振る、揺らす、あおぐ、なびかせる、回す、小さく畳んで投げあげる、かぶる…様々な操作を試しながらゴース(布)の動きを観察します。



他にも…2組ペアでゴースを絡ませたり、空中でお互いにゴースを交換してみたり…ダイナミックなゴースの動きから、学生の皆さんも興味深そうに様々なゴース(布)の表情を研究していました。



  ​題材に合わせた表現


基本操作を習得した後のグループワークでは『アンダー・ザ・シー』の楽曲に合わせて表現活動を行いました。


題材は『海の生き物』についてです。


⬆️ふわぁり、ふわぁり…

こちらのグループはオノマトペを口に出しながらクラゲを表現しています。


ゴースをつなげた大きなクラゲのまわりにカラフルな小さなクラゲが揺れていたり、クラゲ達が海の中で優雅に踊っているような雰囲気です♪


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ゴースを腰に巻きつけて、カラフルな小魚が楽しそうに海の中を泳いでいる様子を表しています。リボンはヒレを表現しているそうです。


こちらはゴースを頭巾の様に被り、違う色のゴースをつなげてヒレをつくって『さかな』を表現🐟

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ヒトデもダンシング♪♬


リズムにのって息を合わせた動きづくりを工夫している様子が印象的です!


表現する皆さんの瞳がキラキラと輝いていました✨


とても素敵な『海の中の世界』を魅せて頂きました。


次回の授業では、子ども達が観て楽しめる表現活動、作品づくりへと発展させていきます。


​ICT活用

 

 作品創作時の動作やフォーメーションを客観的に観る為、タブレット端末を活用して動作修正やフォーメーションの位置確認を行っています。


創造性豊かな学生の皆さんが、子ども(幼児)の視点に立ってどのような作品づくりに取り組むのか?どんな工夫をするのか?お互いに意見を伝え合いながら協働で作品を完成に近づけていく過程をみるのも楽しみです。


リズムダンス表現の授業の様子


では、皆様にとりまして、明日からの一週間も良い毎日となります様に…💐


(文責 矢渡理奈)