種智院大学にて梵字の講座を受講した、その日の夕方、同じく京都市内で開催されたサンスクリット語の講座を受講した。
主催は、「仏教サロン京都」さん。
若手の僧侶や研究者を講師にお迎えし、仏教に関心のある一般の人向けに、様々な勉強会を開催しているようだ。
今回の講師は、高橋健二先生。
イタリア「ナポリ東洋大学」の研究員をされているそうだ。
サンスクリット語は、古代のインドの言葉。
インド=ヨーロッパ語族に属する。
文法は、ドイツ語やフランス語に似ている。
名詞には性があり、格が8つもある!
動詞も人称変化する。
講座では文法の基本を学び、簡単な文章を作る練習をした。
なかなかレベルが高い。
講座の後半では、カーリダーサ作『雲の使者』という曲の一節を参加者みんなで歌った。
なかなか楽しい時間だった。
主催の「仏教サロン京都」の代表の女性の方は、社会人になってから仏教大学で『観音経』をサンスクリット語で学んだそうだ。
漢訳とサンスクリット語の両方で『観音経』を学ぶことにより、ようやくその精神が理解できるようになったとおっしゃっていた。
私もせっかくだから密教の経典をサンスクリットで学びたくなった。
空海は、唐で、般若三蔵や牟尼室利三蔵からサンスクリットを学んだらしいが、これは日本語とは全く異なる言語。
さすがに大天才の空海でも、数ヶ月でこれをマスターするのは不可能だ。
おそらく唐に行く前から大安寺や東大寺にいる渡来の僧たちから学んでいたのだろう。
今回の京都行きでも、東寺を訪ねて、空海さんの御影にご挨拶。
門の屋根瓦から波長の長い西陽が洩れてプリズム効果が生じただけだと言ってしまえばそれまでだが。
門の奥には、弘法大師御影堂のある西院。
ここはなぜかいつもうまく写真が撮れなくて。
空海の御霊がいたずらしているみたい。
講堂には、東京出張からお戻りになった立体曼荼羅の皆さまがご鎮座されていた。
お留守番の大日如来さまもこころなしか安心されているご様子。
この夏は、期せずして声明、梵字、そして、サンスクリット語を学ぶ機会を得、空海の『声字実相義』の世界のほんの入り口を体感した思いである。
空海に「わしの『声字実相義』をしっかり学べよ。」と言われているようだ。
『声字実相義』を開いて見れば、「故に大日如来この声字実相の義を説いて 、かの衆生長眠の耳を驚かしたもう 。・・・今大師の提撕によってこの義を抽出す 。後の学者もっとも研心遊意せよのみ。」と書いてある。
空海、ホントに天才。


