存在
その眼は何のためにある
その手は何のためにある
意味のない造りもの
紛い物の生命(いのち)
価値のない塊に
存在理由など
あるのだろうか
その眼は一体何を見ている
その手は一体何を指している
髪の毛も血液も細胞も
総てが無で
ここにこうして
「存在(ある)」ということを
認められない
その姿形さえも
無いに等しくて
それでも
確かにあるこの身
その事実から
決して逃れられない
無常の世
一体私は何のために
ここに「存在」のだろう
なぜ私はこの世に
生をうけてきたのだろう
何のために私は
生かされているのだろう
悩めば悩むほどに
答えは見つからなくて
「存在(そんざい)」という真実
「存在」という現実
「存在」という事実
決して無視はできない
私は人のために
役立っているだろうか
私は人から
愛されているだろうか
私は人から
信頼されているだろうか
私は人から
尊敬されているだろうか
私の存在証明を
私の存在価値を
決めるのは決して
自分ではなくて
他人の心だから
あなたの眼から見て
私はどうでしょう
生きる価値のある
人間ですか
私の存在の有無を
どうか決して下さい
あなたのその
御(おん)心で