そして
ある日突然
自分への愛が
爆発した
そうしたら
受け取ったわたしも
爆発し
そんなことは
初めてで
わたしは
爆発的な愛を
自分に与えたことにも
受け取ったことにも
衝撃が走り
泣き崩れた
そうしたら
一息吐くごとに
それは自分に愛を与えている
ということで
一息吸うごとに
それは自分が
愛を受け取っている
ということで
だから
一息ごとに
愛が全身を
駆け巡るようになり
だから
愛を与えていない
愛を受け取っていない
瞬間が
一瞬足りとも無くなり
「愛するとは、自分を愛するとは
こういうことか…」
「わたしたちは
愛を与えることからも
愛を与えられることからも
愛自体から
逃れられないんだ…」
「これが、神の愛か…」
と発狂した
そして
今までの人生は
人間関係にしろ
体のことにしろ
豊かさにしろ
循環することと
循環しないことが
半分ずつだなと思っていたが
「これが、循環か…」
「え…これが、循環…？」
と頭が真っ白になり
これは
命にとっては
原点で
人間にとっては
原点でゴールで
誰かではなく
何かではなく
自分を無限に愛さないと
自分の人生も
他者を愛することも
真には始まらない…
これが
無限への扉か…
とハッとした
そして
一瞬一瞬
それを生きるほど
〝わたし〟〝自分〟が
どんどん無くなっていき
ああ、これが
完全な
エゴの死か…
と思った
