そして
二匹は
仲が良く
いつも一緒で
それはそれは
美しく
健やかに
成長した
そして
わたしが
遊びに行くと
ルイちゃんは
いつも
ニャーニャー
と甘え
ジジちゃんは
人見知りで
あまり姿を見せず
でも
しばらくすると
よく二匹は
友人や
わたしの膝で
寝ていて
わたしは
我が子のように
慈しんだ
そして
三年半の間に
二匹は
何度か脱走し
ジジちゃんは
しばらく
帰って来ない日も
あり
彼女も
わたしも
寂しさや
悲しさを
感じつつも
どんな
猫たちの
運命や選択や
流れも
受け止める
覚悟をしてきた
でも
いつも
二人は
帰ってきたり
外で
たまたま
友人が
ジジちゃんに会い
自然に
連れて帰る
など
縁は
続いた
そして
この半年は
彼女たちが
脱走することも
一切無くなり
彼女たちの
命が尽きるまで
二度と離れることは
無く
これから
しばらくは
穏やかで
平和な日々が
続くのだと
思っていたら
ジジちゃんが
肺炎で入院した
と
友人から
突然
連絡がきた
