地上天国 4⒉(パラレルワールド) | ブログ.

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事実は小説よりも奇なり.
Truth is stranger than fiction.

息子りんの絵と猫と, 愛する人生と.
Rin’s arts,cats,and loved life.




























息子が
小学校
3年生くらいのころ











仲の良い
同じ特別支援学級の
女の子のお友だちが
泊まりにきた











だから
深夜まで
二人で遊ぶのを
そっとしていたら











隣りの部屋から
聞こえてくる声に
わたしは耳を疑った










それは
おしゃべりは出来るが
いつもとても
幼い息子が










あまり
おしゃべりは
得意ではなく
でも器用な










息子とは
真逆のタイプの
お友だちに











等身大の
小学3年生の
しっかりした
男の子として









話しかけて
いたからで








わたしは
息子のその
聞いたことのない声に
ハッとした




















また
息子が
高校一年生のとき










コンビニに行く前に
いつもは何も言わず
一人でスタスタ
行ってしまうのだが









その日は
ダイニングの椅子に座る
わたしのところへ
背後からやってきて











お母さん
コンビニに行くけど
何かいる?
と言い










それがいつもの
幼い
可愛い
天使のような
息子ではなく












等身大の
普通の
高校一年生の息子の











気配と
たたずまいと
声と
存在だったので












わたしは
びっくりして
振り返った



















また
息子は
松山先生の前では









教えてもいないのに
最初から敬語で話し
わたしはびっくりし











修学旅行でも自ら
先生にはお土産を買ってくる
と言うなど
教えていなくても
気遣いができ











去年の絵画展では
10年付き合いのある
養護学校のお友だちが










りんくんはいくつなの?

今度
りんくんに会うのが
恥ずかしい












と言うほど
別人だった
と言い










こうして
息子は
たまに










パラレルワールドに
連れて行って
くれて










そっちが
ありのままの息子
なのではないか
と思っている