夜
長女が
次女が
泣いている
と言った
でも
わたしは
彼女に
何かをしてあげたいとも
癒してあげなきゃとも
思わず
ただ
出かける予定だけを
辞めて
自分の部屋に
いた
すると
次女が
わたしの
部屋にきて
時おり
涙を流しながら
話し始め
わたしは
じっと
聞いていた
そして
それが
落ち着いたころ
わたしも
話し始めたら
じっと
聞いていた
彼女は
何の涙かは
わからんけど
涙が出る
と
気がついたら
涙を流していて
ああ
涙の質が
変わったな
と思った
そして
この傷みは
昨日
喜びが
溢れてきたから
こその傷みで
傷みの
美しさに
胸が
張り裂けそう
だった