息子りんは
小学生の
高学年くらいから
仕事をしたい
仕事をしたら
お金をたくさん
お母さんにあげる
といつも
言っていた
それを
最初は
何となく
聞いていたが
ある日
ふと
ああ
これは本音だ
と思い
そして
息子が
誰よりも
早く
天職である
絵に出会い
絵を
購入して
頂いたとき
息子は
これを
言っていたのか
と思った
そして
息子は
中学生くらいから
ずっと
僕は
一人暮らしをする
と言っていて
最初はそれも
特別
気に止めていなかったが
ある時
ああ
これも本音だ
と思った
そして
ある時までは
だったら
料理とか
出来ないといけないよね
と話していたが
ああ
そういうことではない
息子は今既に
必要なものを
持っていて
必要ないものは
持っていないから
料理が出来ないなら
それは
必要ないもので
だから
努力は要らないのだ
とハッとした
そして
今日も
一人暮らしをしたい
と言ったとき
わたしは
嬉しくて
涙が出る
と泣いていたら
息子は
嬉し涙やな
と言い
その夢も
いつか叶うね
と言うと
息子は
うん
と言った
