出産 13. | ブログ.

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事実は小説よりも奇なり.
Truth is stranger than fiction.

息子りんの絵と猫と, 愛する人生と.
Rin’s arts,cats,and loved life.




















そして
わたしはこの話を
娘たちなど
何人か











縁があり
タイミングが
合い












共に
喜んでくれるひとに
直接シェアをした











そして
妊娠
出産をした
経験のあるひとほど











この
奇跡と喜びしかない
出産に感動をし












そして皆が
自分自身の誕生や
自分の子どもの誕生と重ね
他人と自分の境界線を越え
自分のことのように
喜び











そして
そのひとたち自身も
一瞬で癒されていき









それは
本当に
とんでもないことだった













そして
わたしはある日
わたしの母にも
これを話した











母には
これをいつか話したいとは
思っていたが











わたしは
この大切な経験は
共に喜べるひとにしか
話したくなかったし











常識や安心を重視する
母たち世代には
なかなか
受け入れられることではない
と思っていたので











いつ話すか
というのを
とても大切にし










それが
起こってくるのを
静かに待っていた













 









すると
ある日突然
「あ、今だ!」
という瞬間が
やってきた











そして母に
「友だちに
孫ができたの!」
と話し始めると











母の顔は
一瞬で
輝いた












そしてすぐに
「できちゃった婚?」
と言った母に












「あ、全てを話せる」
思ったわたしは












「お母さんたち世代には
有り得ないことばかりで
受け入れられないかも
しれないけど

素晴らしいことが
起こったの…」












泣きながら
全てを話した



























すると母は
全てを自然に受け入れ
興奮しワクワクしながら










「75歳になり
こんなことが聴けるなんて…」










鼻水と
鼻血まで
出しながら 笑










泣いて
喜んで
聞いてくれた











そして
「こんなこと
誰にもは起こらないよね…」










母も
娘さんと友だちを
絶賛し











「愛子も
素晴らしい仕事をしたね…

二人は
愛子がいて
本当に心強かったと思うよ…」
と言ってくれた











そして
二人のお父さんにも
「逃げずに向き合い
いい人だったね…」
と言い











まさか
母の口から
そんな言葉を聞けるとは
思っていなかったので











わたしは
ここでも
「有り得ない…」
と思った












それは
母が昔よく
数奇な運命が多い
韓国ドラマを見ていたことや












母には
10年以上コツコツと
わたしの考え方や生き方を











母にわかる言葉を
使う練習をしながら
話してきたことや












常識では
有り得ない
奇跡的な話も
時折してきたことや








 



上下関係に
なりがちな母と
フラットな関係に
なってきたことで
起こった奇跡だと思った













そして
娘さんが
出産した産院は












わたしが
四人目の
堕胎手術をした
産院で














だから
10年以上経った
今も











その産院の
前を通るとまだ
胸がチクッと
傷んでいたのだが












今回の出産で
その全ての悲しみが
一瞬で消えたことを
母に話すと











母は
わたしの妊娠がいつも
悪阻がひどく
切迫早産もあり











さらに
障害を負った
息子がいたので











もうこれ以上
娘の苦しむ姿は
見たくないと












四人目の妊娠に
心から
賛成ではなかったので













「あのときは
心から喜んであげられずに
ごめんね…」
と泣いた












そしてわたしは
「産まれるのも産まれないのも
堕胎するのも全て運命よ…」
二人で泣き


























「たまに
赤ちゃん預かりたいね」
と言うと












「年寄りには
ボケ防止になるから嬉しい」
と言い













娘さんに
おばあちゃん2号と
呼ばれている
わたしは母に












「ひいおばあちゃんだね
初ひ孫だね」
二人で笑った