娘さんは
2018年の
夏
ずっと
勉強をしてきた
自分の夢を
さらに叶えるため
地元を離れ
遠方へ
引っ越した
でもその
1、2週間後には
めまいや吐き気で
体調を崩し
内科に
入院をし
全身エコーを撮り
尿検査など
全ての検査をしたが
何の異常も
見られなかった
ことから
耳鼻科で
メニエール病だと
診断されたと
言う
そして
投薬などの
治療を始め
一時
彼女は
静養のため
地元に帰ってきたが
薬の効果も
なかったからか
見違えるほど
痩せていた
そして
周りからは
もう仕事を辞めて
帰ってくるよう
言われたが
でもまだ
やり残したことがある
と思った彼女は
もう一度
そこへ戻り
そして
やり尽くしたと
納得をした年末に
地元に帰ってきて
結局その
めまいや吐き気は
今思うと
妊娠の初期症状
だったのだと
思う
そして
年が明けて
彼女は
体調を見ながら
アルバイトを
始めた
そして
便秘が
酷かったので
近くの内科を
受診すると
医師に
「妊娠しているみたいなお腹だね…」
と言われた
と言うが
特別な
検査はされず
便秘薬を貰って帰った
と言う
でも
薬の効果はなく
お腹はいつも
パンパンで
そして
たまにお腹が動いたが
それは便秘のせいだと思っていた
と言い
アルバイト先や
友人にも
「妊婦みたいだね」
と何度も言われたが
いつも
「有り得ない」
と笑い飛ばしていた
と言う
そして
体重は
普段から
測る習慣はなく
少し太ったかな…
胸が張るな…
とは思ったと言うが
ズボンのボタンだけ外したら
普通に履けたので
変わらず履いていて
他にも変わりはなかった
と言い
こうして
先に
小説の結末を知った
わたしたちは
物語の
最初に戻り
登場人物で
演者でありながら
何も知らない読者のように
ワクワクしながら
唸りながら
小説を
読み進めて
いった