もう
7、8年前
インターネットで
多分
プロのカメラマンが
撮ったであろう
生まれたばかりで
まだ産湯にも
浸かっていない
爆発する
エネルギーが
剥き出しの
産声をあげている
生々しい
赤ちゃんの写真に
出会った
それを
一週間前に
なぜかふと
思いだし
また見たいと
インターネットで
探してみたが
結局
同じものも
似たものも
見つからなかった
そして
この日
ある出産が
突然
起こった
そして
身内でもないのに
行かなきゃと
思ったわたしは
その
一時間後には
陣痛室にいて
そのさらに
一時間半後には
分娩室にいて
母親の横で
写真を撮ることも
任されていた
それは
全て
わたしの
思い通りで
わたしは
神の
思い通りで
それは
全て
常識では
有り得ないこと
だった
だから
それが
一つ一つ
起こるとき
わたしは
ただ
何もせずに
どうなるのか
黙って
見ていた
すると