わたしが横浜に向かうとき
滅多に写真を撮らない
夫から珍しく
無言で写真が送られてきた
それは
夫が作業服で
子猫を抱いた写真で
ああ
この子はうちにくる子だなと
一瞬でわかり
涙が止まらなくなった
※追記
この日は土曜日で、シオンは、金曜日から、元夫の職場の建設現場にフラフラと来ていたと言う。そして職場の人が、お弁当の魚などをあげたが全く食べなかったらしく、その日の夜は、現場のプレハブに保護され、でもあまりにも弱っていたので、翌朝には死んでいるかもしれないと皆思ったと言う。そして翌日のこの日、そんな事も全く知らないわたしは、元夫から、写真を受け取り、運命を感じた。でも同時に事務員の女性が、この子を飼いたいと言い、その日一日中家族に連絡を取っていたらしく、元夫は、そういう時家のことなどは話さず譲る人なので、もし連絡が取れていたら、シオンはその事務員さん宅の子になっただろうと後に話してくれた。でもわたしは、そんな事も全く知らず、ただただ、運命を感じたので、わが家に来ないという考えは微塵も無く、結局、事務員さんは夜まで家族と連絡が取れず、シオンはわが家に来る事になり、そして事務員さんが家に帰り家族に話すと、「連れて帰ってくれば良かったのに」と言われたと言い、やはり運命を感じた。
そして
次女が〝くま〟と
この子を呼び始めたが
わたしと長女は
ピンとこず
この子の品の良さから
カタカナの名前ではないかと言った
そして夫が
くまの外国語を調べたら
中国語では
シオンということがわかった
そして
シオン(紫苑)
の花言葉を調べると
属名は
花びらが放射線状に伸びていることから
「aster(星)」で
「patience(忍耐力)」
「daintiness(優美、繊細)」
「symbol of love(愛の象徴)」
とあり
そういえばこのところ
紫ばかり気になっていたことに
気づいた
シオンは多分
雑種なのだろうけど
夫が種類を調べると
に似ていて
この子は幸福を運んでくれた
と思っていたら
神話にも登場する
「幸福の使者」
と呼ばれる猫だとわかり
またわたしは
この子を見てクリアな静寂を感じ
〝キリスト〟という言葉が
浮かんでいたら
シオン
とは聖書に出てくる
丘の名前だとあり
シオン
に決まった
に決まった
そして
たった1日で
シオンがいなかった事が
信じられないくらい
我が家に馴染み
ずっと
手がかかる長男だった夫が
父親に 笑
ずっと
ペットのように
可愛がられていた息子が
長男に昇格し 笑
りんは
弟シオンの世話を始め
また大人になり始め
皆が
在るべき姿に
還り始めたなと思った
シオンです
男の子です
4ヶ月です
塚原家の次男です
どうぞ
よろしくね