今週は特に期待しているPBR1割れ銘柄としてティラド・大日精化工業・リケンNPR・日本精機の各銘柄を紹介してきましたが、もちろん期待している銘柄は他にも複数あります。その中から今回は、この4銘柄には劣るもののそこそこ高い期待をかけている銘柄を2つほど紹介したいと思います

 まず1つ目は4611大日本塗料(PBR0.61)です。大日本塗料に期待する理由はシンプルで、それは四季報に「PBR改善に財務戦略や株主還元方針の見直し着手、本決算発表時にも公表」という記載がある事です。おそらくは本決算時に株主還元に関して何らかの発表があるという事を四季報は掴んでいるのでしょう。
 ただ、ハッキリ言って手掛かりはこれだけなので、この情報だけでは期待はすれど流石に強気買いする訳にもいきません。大日本塗料の現在の配当利回りは約3%という所なので、株主還元強化と言っても例えば配当性向を少し上げる程度では結局高配当化はせず株価も期待ハズレに終わるという事も十分考えられます。ただ四季報にこれだけ具体的に株主還元強化に関する記載があるのも珍しいので、やはりそれなりに期待したくなります。

 2つ目は1814大末建設(PBR0.79)です。こちらは2月13日の日記で紹介しているのですが、ここは業績は正直あまり良くないですが今期からDOE4%が始まるので配当は現在の70円から少し増配となることが事実上確定しています。四季報では新年度の配当予想が72~75円となっていますが私の計算では80円ぐらいにはなる筈で、となると現在の株価では配当利回り5%弱。DOE銘柄は一般的に配当利回り4%強まで買われるというのが私の認識なので、もし配当80円&利回り4.2%とすれば株価は1900円まで上がる計算です。まあそんなに大きく上を目指せるという事ではないかもしれませんが、仮に四季報通りのの72~75円という配当だったとしても今より株価が下がるような事は数字上なかなか考えづらいと思われます。

 

 大日本塗料はどんな株主還元策が出てくるか次第のハイリスク・ハイリターン色が強いのに対し、大末建設は現状高配当&今期微増配確定でかなり手堅い株と言えます。昨日まで紹介した4銘柄ほどの期待度ではありませんが、いくらかの株数を持って決算跨ぎしてみようかなとは思っています。