~眼鏡やさんにて。心に響き渡る ③~

(前回の続きより)

店長さんに言われた言葉。
「自業自得」
ほんとそうだな~と思います。
コンタクトレンズを使用するようになったのは、眼鏡では矯正しきれない私のために親が買ってくれた親心。
レーシックは夫に付き添い行った病院で医師の勧めがあったから。
だから私が決めたんじゃないもんという思いでいました。本気で。
おかしなことに自覚がなかったんです。
でも、そういう風に私が望み、私が決めてきたことなんですよね。
なのにその結果に何度も不満を抱いている。

私の眼は私の一部。私自身。。。

やっと自分の眼を否定し続けてきたことを自覚することができました。
そしてそれらを過去も現状もひっくるめて受け入れ責任をもつ意識ができました。

これらは店を出てから眼鏡を受け取るまでの一週間で冷静になってようやく頭で理解できたことですが、

でも、言われた時点でこれらを既に私自身は受け取っていたんですね。
だから、泣くこともないし、むしろ客とはいえ初対面である私にここまでずばっと
伝えてくださったその深い愛に感激で心が震えていたのでした。


検査室で合わせてもらった眼鏡で外の世界を見るとそれは別世界。

そのレンズ越しに店長さんのお顔を見るととても優しいお顔をしていました。
とても優しく愛情溢れた方なのに、私のためにあそこまで厳しく真剣に向き合ってくれたんだと
改めて感動したのでした。
「旦那と子どものために尽くすんだよ」と。
最悪の状況下で残された希望がつながるようにと眼鏡を合わせてくださったのでした。


店を後にすると、店長さんに頂いたたくさんの言葉と想いとで胸がいっぱいでした。

たった数時間の滞在でしたが、ものすごい濃い時間。まるでセラピーを受けたような感覚。(眼鏡やさんなのに!)
厳しい言葉と説明を重ねるのは店長さんにとっては辛い役目だったに違いません。
でも深い愛で私の心の盲目だった部分に光が宿してくださったと言っても過言じゃありません。
帰りの電車で読もうと鞄に入れていた本は結局一度も開くことなく、
身体を駆け巡る熱を感じている間に、あっという間に帰り着いたのでした。


(つづく。次回は身体の変化についてです。)





~眼鏡やさんにて。心に響き渡る ②~


検査の合間合間に店長さんは私をしっかりと見据え、話をしてくれました。
私の頭が追いついていないのはお見通しょう
理解できるかどうかはさておき、私がしてきたこと(=成長期からのコンタクトレンズ使用とレーシック手術を受けたこと)がいかに恐ろしいか。
それらが眼だけでなく、脳・身体・思考・人生深く影響を与えているか
それらを「どうしてそうなるかは分からない。でもたくさんの方を見てきていると事実そうなっている」と、
淡々と確信をもって伝えてくれました。

きっと、この話を聞いて泣く人はザラだろうなっていうくらい、それは辛い内容でした。
でもね、私はちっとも泣けませんでした。
もちろんショックは大きかったです。
それに厳しい顔して「自業自得」なんて言える?!とも思います。
でも、まぎれもない事実で納得するより他ないんですよね。

一言目の店長さんの言葉”横着”の意味を理解するのに時間がかかりましたが、
でもそうなんです。
私は見えない眼を恨み、手助けしてくれる眼鏡を鬱陶しいと思い、コンタクトレンズも面倒だと思いながら使ってきた。
見えない眼でも自分の眼なんだから、、と受け入れ大切につき合おうとしたことなんてなかった。
不都合を便利さでなかったことのようにスルーしてきたのは眼のことだけでなく、
私の人生のあらゆる場面に散りばめられていて、
”横着”それは私の生き方・人生をも表していたんです。



(つづく)





~眼鏡やさんにて。心に響き渡る ①~


前回の続きより。

昨年夏から辛い眼の症状を抱えていましたが、
それは5年前に受けたレーシック手術と長年のコンタクトの使用が影響していることは予備情報から予測できていました。
そして、それらが軽減できる眼鏡を手に入れることができるかもしれないという希望があることも。

横浜への帰省に合わせて入れた眼鏡やさんの予約日がついにきました。

駅前にあるそのお店は小さな町の眼鏡やさんといった感じ。
店内には店員さんと技術者さんが店の大きさの割にたくさんと先客の親子が一組いました。

2つほどよくする機械の検査を受けた後、店長さん(男性)が現れました。

もうけっこうなお年の店長さん。でも凛々しさがあって、バリバリの現役であることは見てすぐに分かります。

店長さんは座るか座らないうちに

「横着した結果なんだよ。」と言いました。
私がハテナを飛ばす間もなく、「不都合なことをなかったことにしようとした結果、そういう眼になったんです。」
「自業自得」と。
私が「はい」とかろうじて返事をするかしないかのうちに
「はい、ここみてー」と検査が始まります。

検査中は次々と指示が出るのでそれに従うのですが、

もう頭の中はさっきの店長さんの言葉でいっぱい・・・
言葉が重要な意味を含んでいるのは分かるんだけど、
どこから理解の糸口を見つければいいのか分からない感じ。
「眼鏡を作ってもらう。助けてもらう。」気でいた私は完全に虚をつかれたのでした。


(つづく)